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ONE PIECE 第588話感想 

表紙の “O” の部分が太陽になってる 『ONE PIECE』 のロゴがなかなかよいです。
「サニーにサニーを願って!!」 というのはまあ、
同じ意味の言葉なんで掛詞としてイマイチなんですが。

ということで、ジャンプ2010.28号分のワンピース感想、以下どうぞ。
 
 
 第578話 “サボの海”

■ カラー扉絵 「Would you like another cup of tea?」
お茶をもう一杯いかが?なカラー絵。
なにか違和感というか引っかかるものを感じてしばらく眺めていたんですが……
これ、『不思議の国のアリス』 の “マッド・ティーパーティ” がモチーフですね。
ちなみにこの “マッド・ティーパーティ”、「気違いのお茶会」 と訳されるのが一般的で、
開催される章のタイトルにもなっているそうですが、
言葉狩りの進む今の日本でも訳書はそのままなんですかね?
それともやはり、「日本語はダメなんだよ変な国」 状態になってるんでしょうか。
(参考wiki : 気違いのお茶会
アリス役は…衣装からしてナミかな? 似合わぬのう…
カネの気配に目を爛々と輝かせてるし。 イヤだよそんなアリス
絶対 「捕まえて売り飛ばすためにウサギを追う」 タイプのアリスだよ、これ。
いやアリスにタイプとかあるのかよ
いずれにしろ、こんなアリスは、廃工場の地下廃液処理場をうろついてるのがいいですね。


■ サボ、出航
ゴミ山にダダンとエースを捜しに行ったはずのドグラが
こんなところで野次馬している
点に関する処遇はとりあえず後日を期すとして、
前話感想で俺が挙げた展開予想のうちでは、これが正解でした。

・「下々民が我々の船の針路を妨げるとは許せないパパス!」
→ 世界政府の船からの砲撃で撃沈 → サボ死亡

いやまあ、「パパス」 とは言いませんでしたが。
最初、語尾が 「え」 ということでロズワートかと思ったんですが、別人です。
天竜人がつける語尾は個々で違うわけではなく、「男 → え」 「女 → アマス」 で共通の模様。
シャボンディ諸島外ではシャボン玉アイテムは使えないため、
ジキド将軍みたいな防護服に身を固めています。
丸いタイマーみたいなものもいくつかついてますが、なんだろうこれ。
また、なにやら空気清浄機能までついてるようで、かえって息苦しそうです。
そこまでして下々民と同じ空気を吸いたくないんでしょうか。
ここまで徹底されると逆に感心するパパス。
行進中もきちんと(?)奴隷に乗ってるし、
この人らそろそろ本気で自分の足で歩けなくなるくらい筋力衰えてる気がします。
新たな人類の形態に進化(退化?)しそう。

環境は人を変える。
この国にいたら、
自分でも気づかないうちにあの悪臭放つ貴族たちと同じになってしまうかも知れない。
それを恐れての早すぎる旅立ちです。
「世界政府の船と歓迎式典の邪魔になるから戻れ」 という王国民たちの声に、
絶妙にズレた反応を見せながらも船を進めるサボ。
一応、ちゃんと政府の船を避けてはいきますが………まあ、こうなりますわな。
でね、これ……虚心にみて、サボも悪い……というか、むしろサボが悪いよね。
天竜人が腐りきってるのは確かに間違いないですが、それはあくまで付属的な要素であって、
そういった装飾を除けば、この場での天竜人というのはまぎれもない国賓。
まごうことなきVIP中のVIPです。
その着港の、それも式典の用意さえしてある場に海賊旗を掲げた不審船がウロウロしてたら、
そりゃ撃たれるに決まってる。 これを撃たないのは平和ボケの日本くらいです。
まあ、さすがにVIP自身が撃つというのはなかなかスペシャルですけど。
海賊旗を掲げておきながら撃たれた理由が解ってないサボも
世間知らず、常識知らずと言わざるをえませんねえ。

そして、不幸なのは漁船を盗まれた名もなき一般民。
食い扶持を失っただけでなく、きっとこの人、
「下々民のくせに天竜人様の御前を横切った船の持ち主」 として、
後から天竜人や王族からいちゃもんつけられるよ。
下手したら逮捕・処刑まである。

密かにこのあたりのシーン、一般市民が子ども (サボ) の心配をしている傍らで、
貴族は天竜人のご機嫌ばかり気にかけていたりします。
そんな情景を何の註釈もなくさらっと描く尾田先生は実に怖い人だと思います。


■ エースの帰還
重傷のダダンを背負って帰還するパワフルなエース。
ダダンほどではなくも、エースもかなりの傷を負っています。
やはりブルージャムとの戦いは激しかったようで……て、オイ! それ主に火事による火傷かよ!
「火事の夜 ブルージャムには何とか勝ったんだ」
あ、そんだけ? その一言で終わっちゃうんだ?
ダダンがどんな戦い方するのかはちょっと見たかったですけど、
能力者でもない以上、2500Gのてつのおの振り回すだけだろうし、
そもそもブルージャムとの戦いなんて延々と続けられても困るからまあいいか。
ウォーターセブン編あたりでの尾田先生だったら、
またコミックス1冊分くらい描いちゃってたんでしょうが。

そして、ここで第574話での回想につながってくるわけですが、
ルフィのシャツの柄がちゃんと一緒なのが芸が細かいです。
フーシャ村オリジナルブランドの風車柄シャツ、通称フーシャツ!
ナミのパンツやエースのシャツの文字が変わっていたりしたのは、この際忘れましょう。

「お頭ァ ゆっくり療養しましょうね…」
なんだかジンときてしまった何気ない一語。
ダダン、慕われてるんですねえ…。


■ 三十六計逃げるに如かず?
たびたび批判の的になってきた、エースの悪癖。
そこに駆りたてる彼の心情がここで明かされたわけですが、俺の感想としては…そうですね、
「理解はしたけど共感はしづらい」 といったところでしょうか。

出典は忘れましたが、
撤退時には敵の追撃を防ぎ止めるため、しんがりに最強の駒を配置するのは兵法の基本です。
(ちょっと論旨は違うけど) アバン先生もおっしゃってますし、
『三国志』 においても、そこに焦点をあてた曹操と賈文和の知略戦は、
史書を読んでいて小説さながらに熱の上がる場面さながらですが、それはまあ別のお話さながら。
つまり、「しんがりを的確に配置することは撤退戦での最重要事項である」。 これ赤線ね。
で、今回の件にしても、あのまま全員背を向けて逃げ出していたら、
財宝に未練を残してるうえに精神を病んでるブルージャムの追撃を受けたでしょう。
ブルージャムの走力に責任なんざもてませんが、追ってくれば結局、
誰かが立ち止まって足止めするなり引導を渡すなりしなければならなくなる可能性は大です。
ならば、それをエースが担ったところで論理的に一応、不自然はありません。
(「一応」 と但し書きしたのは、エースとブルージャムと間に明確な実力差があるため。
 上にも書いたとおり、しんがりは精兵でなければならない)
今回の場合は、
まだこういったことと作中のエースの心情吐露によって一応のフォローが利くのですが、
問題は現代編のこと。 この性情によって自身を死に追いやった現在編の方です。
あのときエースが立ち止まったのは、
あくまで 「サカズキの悪罵を聞き逃せなかったから」 であって、
しんがりを引き受けたためとか、誰か何かを守るためといったものではありませんでした。
むしろ自分が守られる立場でした。 真っ先に逃げなければならない立場でした。
なのに立ち止まってしまい、最悪の結果を招いてしまいました。
ここが最大の批判点でもあるわけで、俺自身もあまりよくは思っていません。

しかしそれでも、今回の情報を加味したうえで再解釈してみるならば…

ここでサカズキの言葉を否定しなければ、それを認めてしまうことになる。
“子” である自分が認めてしまうということは、
敬愛する “親父” に消えることのない 「敗北者」 の烙印が押されてしまうことである。
そうして失う 「大きな何か」 は、「オヤジの尊厳」 であり、
「オヤジへの悪罵を認めてしまったことによる、自身のオヤジへの敬愛の念」 であった。
それはエースにとって到底承服できることではなく、
だから、状況も鑑みずサカズキに突っかからざるをえなくなってしまった。

となるでしょうか。
「失ってしまいそうに思う大きなもの」 は、特定のものでなくその場その場で毎回違い、
かつ、それこそ 「何か」 としか言い表しようのない漠然としたもの。
そして、エースは 「逃げれば必ずそうした何かを失う」 という絶対的な前提を、
無意識のうちに自分で勝手につくってしまっていた、と。
とまあ、だいぶ好意的解釈が入ってますが、俺のスタンスはこれでいこうと思います。

また、そういった一方で、サボを連れ戻すか否かの選択では、
変に慎重ぶって、サボの心情をすくいとりきれずに後悔していたりもするわけです。
退くべきときに退かず、退いてはいけないところで退いてしまった格好で、
他の同年代に比べれば早熟であるとはいっても、やっぱり10歳の子どもなんですよね。

ロジャーの方はもっとずっと解りやすく、共感もしやすいです。
しんがりは確かに大事ですが、その役割を御大将が買って出るなどもってのほか。
そんな船長を戴いた仲間たちはさぞ胃が痛かったでしょう。
しかし、そんな危なっかしくも愛すべき船長だからこそ、船員たちは一緒にいて楽しく、
この人とやっていこうと思えたんでしょうね。
絶大なカリスマであると同時に、ほっとけないお子さまでもあったわけです。
「仲間の悪口を言われたから一国の軍隊を滅ぼした」 なんてのもそうですね。
確かにムチャクチャな話ですし、一般人からの悪評も肯けます。
いらんピンチを招きいれたことも多かったでしょう。
しかし、その仲間も、頭では 「メチャクチャだ! ありがた迷惑だよ!」 とか思っても、
心の底では 「自分のためにここまで」 と、やっぱり嬉しかったりするんじゃないでしょうか。
また、こうなってくると、ロジャーがガープに向けた 「仲間程に信用できる」 という評価が
いかに大きなものであったかもわかります。
「嫌いになれなかった」 ロジャーにそこまで見込まれたら、確かにガープも断れないでしょう。
いや引き受けてんのあたしらなんですけど。


■ サボ死す…?
onepiece_11.jpg
宛先 → コルボ山
宛名 → 兄弟
あ、届くんだ! そんなので届いちゃうんだ! 優秀だな、ニュース・クー!
そして、サボのサインの下にあるこのマーク……来たんじゃないのこれ、来ちゃったんじゃないの?

なにがかというとですね。
第587話感想において
「サボの海賊旗に描かれた “Sの文字に×” のマークは、エースの刺青と同じではないか」
というコメントを頂いておりまして、俺も感動してしまったんですが、
わざわざこうして描かれたところを見るに、
本当にエースが意識して彫った可能性が出てきたように思います。

onepiece_12.jpgonepiece_13.jpg 参考

匿名の方でしたが、改めてお礼を申し上げます。 また何かありましたらよろしくお願いします。
ちなみに、拍手からもコメント頂いてたんですが、ほぼ同じタイミングで同じ内容のものだったので、
同一の方からの投稿とうっかり勝手に判断してしまっていた。
ですが、もし、別の方だったとしたら、スルーした形になってしまって申し訳ありませんでした。

さて、その第587話感想でも書きましたが、
エースとルフィが、人づてに聞いただけでサボの死をすんなり信じてしまうというのは意外でした。
絶対 「信じねェ! サボは生きてる!」 とくると思ったんですが。
漫画上の都合なのか、俺の考えすぎなのか…。
ルフィの泣き声が螺旋を描く表現が、現在編での慟哭と同じでおもしろいです。

で、そのサボですが…生きてますね、これは。
ONE PIECEに限らず、
漫画において 「死体があがらない」 なんてのは生きてると言ってるも同然です。
水落ちとくればなおさら。
ので、今後もサボは生きていると決めてかかります。
サボの (じゃないけど) 船が完全に撃沈された後、
王国民側が 「早く残骸をどけろ!!!」 と叫んでいるのはチェックですね。
両親を含めた貴族たちはもちろんサボを助けたりはしないでしょうが、
先述のとおり、一般国民たちは一応、「船に乗っている子ども」 を心配していました。
残骸の除去にあたったのは十中八九そういった一般国民でしょうから、
その際、内密に救い上げてくれている可能性はあります。
さすがに、こんな沿岸で沈んで、ゴア王国以外の岸に流れ着くのは無理がありますしね。

となると、俺が自信度90%で予想した 「現在のサボは天竜人」 は当然ハズレとなり…
そうですね、革命軍入りが最も濃厚になってくるでしょうか。
普通に海賊やってる可能性は低いと思います。
7年後以降、エースがさんざん新聞沙汰になってるのに、何のコンタクトもないのは不自然なので。
まあ、記憶喪失とかまでからんでくるとその限りではないんですけどね。

話が逸れますが、エースが生きてるのもアリなんじゃないかと思うときがあります。
今話のダダンの
「時代を変えられるような男になってから生きるも死ぬも好きにしろ」 という叱責からしても、
あのまま死んでしまってはエース、
「10年前からあまり進歩していませんでした」 「結局なれませんでした」
という結論になっちゃいますからね。
「時代を変えた死」 はエースのものでなく、どう考えても “白ひげ” の方ですし。

とはいうものの恐らくは、
エースも届かなかった 「それ」 を継ぐのが 「生きるエースの遺志」 であるルフィ、
という流れになるんでしょうけど…。

あとは、この岬に泣きながらやって来たルフィに、慌てて涙を隠したエースが
「約束だ! おれは絶対死なねェ!!」 「お前みたいな弱虫の弟を残して死ねるか!」
と約束し、
「おれたちは絶対に」 「くいのない様に生きるんだ!!!」
「いつか必ず海に出て!! 思いのままに生きよう!!」 「誰よりも自由に!!!」
と誓いあうシーンにつながって回想編終了、現在に戻ってサボ再登場…ですかね?

だってのに、ここでまた休載だってんだから、尾田ッチってばんもう…。


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コメント

批判しか書けないようですね。
ワンピースの良さを分かって無い人が感想を書かないで下さい。

初めてコメントさせていただきます。エースのことですが
生き返ることはないだろうと思っています。エースを反面教師
(仲間を守れるほどの力を持っていないとかえって仲間に
迷惑をかけてしまう)にすることでルフィを成長させるんじゃないかと。同じようなことは冬島でもありました(優しいだけ
じゃ人を救えない)。そうしないと青雉との戦いの二の舞
になってしまうだけなので・・。

>匿名の方

NO~!!
バカ言っちゃいけねェよ


>kaiさん
俺が 「アリ」 と思ったのは、「その展開を受け入れられる」 という意味でして、
エース生存自体は、俺もないと思っています。
「ポートガス・D・エースの 超人予言書 ビブルカードが燃え尽き、
 中からゴール・D・エースのビブルカードが出てくる」
なんて予想も当初はあったんですけどね。
そのことをご理解いただいたうえで、後の部分には俺も同意です。

マリンフォード戦争編には
目的を遂げることの難しさ、現実の厳しさを示す、というテーマもあったと思うんですよね。
ガープの 「いやな事などいくらでも起きる!!!」 もそうですし、
「“力” がねェのなら…救えねェもんは頑張ったって救えねェよォ…」
と “黄猿” に蹴り返されるシーンなんてまさにその象徴だと思います。

今のルフィやエースにはそういった現実の壁を越えられなかった、と。
それでもルフィは今後、エースの死も含めて越えていかなければならないわけで、
もはや叶わないかに思われた 「いつかエースも越えてみせるさ!!」 も、
そこにかかってくるんでしょうね。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

シャンクス並だなんて、
そんな褒められたって嬉しくなんかねェぞコノヤロー!! パンパンスイーっと。

そうですね。
そのポイントが、サボ生存の予想を強くさせている一因でもあります。
約束自体は、生きている限りは生きているでしょう。
ただその一方で、その 「約束」 の内容が 「海賊として」 である点が、
サボが現在革命軍入りしている予想に影を落としており (サボの夢はあくまで海賊)、
また一方で、海賊やってるとしたら、本文中でも触れたとおり、
エース処刑に至るまで何のコンタクトもなかった不自然さが出てくる…と、
予想を難しいものにしていますね。

しかし、このタイミングでこの回想編に入ったことも合わせて鑑みるに、
サボの再登場と、ルフィとの再会のイベントがある可能性は高いと思っています。
「時が変わり、形が変わっても破られることなく果たされた約束」
と、美しい展開になると思いますし。

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