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ゆで理論のウソとマコト 

うさんくさい、とにかくうさんくさいことで知られる 「ゆでたまご理論」。
うさんくさいばかりでなく、
時には明らかに間違っていることでも必要以上に知られる 「ゆでたまご理論」。

今回は、そんな 「ゆで理論」 の中から、「うさんくさそうでいて実は合理的」 という、
奇蹟のような 「ロビン戦法」 をひもといてみようと思います。

題材が題材なだけに 「何を今さら」 と思われる方も多いでしょうが、
どうも 「ゆでだから」 とあしらわれているばかりのような気がしてヤキモキというか
ネタとしてしか捉えられていないのがもどかしいというか
確かにうさんくさいけど、
実はそうであるばかりでもないんだよということを自分の言葉で表現したいというか
ブチ砕いて言うと俺が書きたくなったので書くよ
 
 
yu-haku_05.jpg 

ロビン戦法とは、本人の談によると

「わたしにはみんなのような若いパワーはもうのこってはいない…
 しかし 体力の消耗を最小限におさえ 技を有効的につかうことのできる戦闘をしっている
 それが わたしのロビン戦法!」

だそうで、要は自身の豊富な経験に基づいて構築したインサイドワークや、
戦略策定の技術・理論を総称して呼ぶもののようである。
言っていることは至極真っ当で、特にツッコむようなポイントはない。 この時点では


さて、そのロビン戦法。
初お目見えとなるのは 『7人の悪魔超人編』 におけるアトランティス戦である。
その際に披露された戦法はふたつ。
niku_01.jpg 「獲物はにがすな!」 (№1)
niku_02.jpg 「相手の誘いには絶対にのるな!!」 (№2)

のっけから既に戦法ではないし、
戦闘理論には違いないものの、はっきり言ってわざわざ言語化するような内容でもない
どちらかというと、アトランティスの頭に直立して乗っていることの方がすごい
アトランティスだって浮いてるだけだろうし、姿勢的にも明らかにバランス悪そうなのに…。
と、そんなことはどうでもいいのでロビン戦法の№1&2に話を戻す。
確かに、たいした内容ではない。
しかし、「もったいつけるような内容じゃないじゃん(笑)」 で思考を止めてしまっては、
求める真実は視えない。
そう、ここには確かな真実が含まれているのである。

筆者にとって該当する最も馴染みの深いものが格闘ゲームであるので、
それを例にとらせてもらうが、別に格闘ゲームでなくてもいいし、ビデオゲームにも限らない。
スポーツでも盤上競技でも何でもいい。
とにかく、なんらかの 「対人戦」 をたしなんだことのある人ならば、

対戦を始める直前まで、「こんな連携はどうだろう」 「こんな戦術は有効そうだぞ」 などと
様々な思惑を頭に描いていても、いざ対戦台に座ったら全て忘れてしまった

というような経験のある人は多かろうと思う。
実は、理論を言語化することは、こういった事態を防ぐために有効なのである。
理論などと大仰な言い方にこだわる必要もない。
すなわち、心がけておくべきことを常日頃から言語化し、自身に言い聞かせておけば、
実戦の場でそういった事態に直面しても冷静さを保ち、
対応策をスムーズに意識の引き出しから取り出せるようにもなるのである。
そういった意味では、「頭でなく体に刻み込む」反復練習の一種ともいえる。
ロビンはそれを怠らなかったことで
エスケープするアトランティスにもすかさず追撃をかけることができ、
かつその挑発に乗ることもなかったというわけだ。

もっとも、最終的にはミートの右足を盾に使われることで
相手の誘いに乗り、K.O.目前の獲物を逃がしもすることになってしまうわけだが、
それはやむをない。
アトランティスの打倒は 「手段」 に過ぎず、「目的」 はあくまでミートの救出である。
アトランティスを倒しても、ミートのボディパーツが魚の餌になってしまったり
砂の下に沈んでしまったりしては何の意味もないのだ。
それよりも、リング上では完全にロビンに力負けし、
作者に公式に 「セコい勝ち」 とされるような卑劣な手段を用いてまで
ロビンを水中に引き込んでおきながら、
結局その水中戦でも劣勢になっていたアトランティスのへっぽこぶりの方が
気になるところである。


次にロビン戦法が使用されるのは、
作中でもそのままロビンの次戦となる 『黄金のマスク編』 でのジャンクマン戦である。
ちなみに、『夢のタッグトーナメント編』 以降は全く触れられないため、
実質これが最後のロビン戦法の出番である。
ここで披露されるロビン戦法は
niku_03.jpg 「円は直線を包む!!」

打たれているはずのナンバリングももう見られなくなっているが、
内容的には先の№1&2よりも更に真っ当なものである。
「包む!!」 などとうさんくさい表現をされるとうさんくさく思えてしまうのももっともだが、
ゆでたまごに言われると何でもうさんくさく感じてしまうのもまたもっともだが、
実際はこれは、極めて合理的な戦術といって差し支えない。

というのもまず、作中でもロビンが言及しているとおり、
ジャンクマンの “ジャンククラッシュ” は非常に強力である反面、直線的である。
つまり、繰り出すときは必ず相手を正面に捉える必要がある。
それを、ヨコの動きを主軸に置くことでジャンクマンの正面を避け、
技自体を出せない状態に見事に封じ込んだのがロビンの取った戦術なのである。
「一歩の突進をサイドステップでさばく宮田」
といった光景に置き換えてイメージしてもらうとわかりやすいだろう。
あるいは、「牙獣種の周囲を逆時計方向に旋回する片手剣使い」 でもいい。

そうして、封じられているにも関わらず、
焦ってジャンククラッシュを無理出ししてしまったジャンクマンは
せっかくのダブルフェイスも潰され、結果、逆タワーブリッジに沈むことになる。

ちなみに魔技 “ダブルフェイス” が、
独自に編み出した技なのか種族通しての定向進化によるものなのかは不明であるし、
ゆでたまごもそんなこと考えていないであろうが、
正面にしか向けられないジャンククラッシュの欠点を補う手段としては優れているといえる。
あのジャンクマンの容姿とジャンククラッシュの性質を見れば、
ロビンに限らず誰だってまず背後を取ることを考えるし、
背後に顔が現れるなどとは間違っても考えないであろうから、
警戒ゼロのところにジャンククラッシュを打ち込める可能性は高い。
関節はどうなってるんだとか目以外の器官は必要なのかという疑問もあるが、
「悪魔騎士は常に 合理的な攻撃法を計算しながら戦っている!!」
とは、あながちハッタリばかりでもないのである。


さて、『Truth In Fantasy』 の一環として、
ゆでたまごのうさんくさい理論の中に密かに息づく真実を明かしてみたわけだが、
いかがだっただろうか。
冨樫義博は 「ウソをいかに真実っぽく見せるか」 という点に力を注ぐと
『ヘタッピマンガ研究所R』 内で発言していたが、
程度と技量の差こそあれ、それは恐らくあらゆる漫画家に共通の意識であろう。
しかし、そんな中で、ただでさえ 「ゆでの言うこと」 という時点でうさんくさいのに、
更にうさんくさいタームを冠させることで、ここまで 「真実をウソっぽく見せる」 作家は
古今東西、ゆでたまごの右に出る者はいないのではないだろうか。


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