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ぬらりひょんの孫 第114話&第115話&番外編+α 感想 

表紙に巻頭カラー3ページに番外編17ページ、しかもその番外編も巻中カラー。
ジャンプ編集部は椎橋先生の暗殺を目論んでるんじゃないかという気さえしてきた。

ほんと、休んでも大丈夫ですよ、椎橋先生…?
 
 
 第百十四幕 「背中越しの絆」

 ■ 襲色紫苑の鎌
なんか思うところあって肚をくくったイタク。
その “畏” を背負って繰り出した “鬼纏” は、名を “襲色紫苑の鎌” といいました。
つららのときと違い、何かの用語や成語、慣用表現の類ではないようですが、
いずれにしろ技名は 「まとう」 の表現どおり、着物がモチーフになっていくようですね。
そういえば羽衣狐も 「人間という衣をまとう」 性質をその名の由来としており、
なにやらいかにも合わせ鏡的対比の図式になってきました。
京都編、羽衣狐を討って終わる単純なものではない可能性が高まる。

ただ、この技、鎌の刃の部分はイタク製なわけですよね?
確かに鋭さは折り紙つきでしょうけど、それだと祢々切丸の
「傷口から妖力を強制排出させる」 効果が発揮できなくてマイナスな面もありそう。
でもまあ、単なる祢々切丸による斬撃ではそれ自体が土蜘蛛に届かないわけだから、
要は使い分けか。

と、イタクさん。
弱い大将を支えてやるのも…は、ちょっとおかしいか。
大将の強い弱いじゃなくて、雇い主を勝利に導くことこそが傭兵の仕事だと思うんですが。
「自分が認めた奴にしかつかない」 っていうスタンスもまあ、
個人としてはありといえなくもないですが、
そこで 「弱い大将について痛い目に遭った奴」 を引きあいに出すのは違う気がしますぞ。

「それだよ」 「よけたりしちゃーもったいねぇ」
「めったに味わえからなぁ」 「こーいううめぇもんはよ」
このヒトもこのヒトでおかしいですが。
「こっちもイクゼ」 ってのは、「全力で喰らいに行く」 って意味だったのか。
さすがに実際は 「避けることを考えずに真っ向からぶつかるぜ」って意味なんでしょうけど、
根っからのプロレスラーですね、このヒト。
だからそれがおかしいんだってば。

で、真っぷたつになっちゃった土蜘蛛。
「やったのか…?」
やってないと思います。
ここまで文字どおり化け物じみた強さ描写をしてきた大物を、
こんないかにも 「中盤の盛り上がり」 な見せで倒されても逆に白けますし、
そもそも 「やったか?」 なんてセリフは
漫画の作劇技法的には 「やってません」 と言ってるようなもんです。
それこそ死体の上がらない水落ちといい勝負。
ただ、これで土蜘蛛がいったん場を退くってのはあるかもしれません。
決して勝つことのできない土蜘蛛に勝つ唯一の手段は、
土蜘蛛に自ら敗北を認めさせることであったのだ。
要するに 「負けた気にさせろ」 ってことですね。


 ■ 四百の星霜を経て
土蜘蛛真っぷたつの衝撃も冷めやらぬまま、なんと羽衣狐の入浴シーン。
もう何を考えてるんだ椎橋寛! 何を考えてるんだ椎橋寛!
気分よさげな羽衣狐が実に微笑ましく、
外部の騒音でそのくつろぎタイムを邪魔され俄然不機嫌になる様子もまた実に微笑ましい。
…結構おむねはあるんだよ?
で、狂子はいいとして、
不破刃の死骸みたいな奴がなんで羽衣狐の入浴現場に入って来てるんだよ。
許されんだろう。
警護や小間使いなら狂子がいるのに、こいつは何のためにいるんだよ。
死骸だろうがすごい漢だろうが許されんだろう。 ていうか許さん

“闇の聖母” の神聖なる肢体を守るべく、
天 (と読者) の意を受けて不法侵入野郎を迎え撃とうとした狂子ですが、
相手は全くその “畏” に呑まれておらず、得意の蛇使いも通じません。
「!」 のコマの、眉間に皺を寄せた表情がかわいいんですがそれさえ今はどうでもよく、
その伊達男な 覗き魔 狼藉者の正体は……
あああああああああああああああああああああああああなんだこれ!
  hunter_18.jpg ふざけんな……っ


なんだこの羽衣狐の、恋する乙女の顔は!
おかしいだろう!
今から出産しようってヒトがこんな恋する乙女の顔するだなんて!
なんだこの
「もうふりきったはずなのに…もう忘れたはずなのに、
 どうしてあなたはまた私の前に現れてしまったの!?」 な表情は!!
舞い散る桜の花びらが更にいいムードつくっちゃってるよ!
花びらが羽衣狐を惹き立て、羽衣狐が花びらを惹き立ててるよ!!
つうか花びらて! 何の隠喩だよ!
秀元くんも 「片時も忘れはしなかった」 なんて羨ましい言葉もらってたけど、
そんな比じゃないよこれ! 言葉は無力!
んんー、許るさーん!!
……と嫉妬に狂って歯軋りしつつもその一方で、
おじいちゃんならいいかもという気がしてしまう自分が憎い。
でも不破刃の死骸は駄目だ。 すごい漢でも駄目だ。



 第百十五幕 「宿敵」
 
■ 続・四百の星霜を経て
椎橋寛完全暗殺計画の第2弾たる巻頭カラーは、(第1弾は表紙)
イチャつくおじいちゃんと羽衣狐に、スネて背を向けるリクオ。
ああああああ、やっぱりおじいちゃんならアリだと思えてしまうううううう。

と、羽衣狐のワンテンポ遅れた反応からして、
漫画的な演出ではなく彼女には本当に400年前の姿に見えていたようです。
まあ、もともと羽衣狐は1本ズレてるヒトではあるんですが…。

狂子をあっさり背景に追いやり、
あらゆる意味でガードの固いしっぽを突破して羽衣狐を押し倒すおじいちゃん。
しっぽだけでも鉄壁なのに、そのうえ髪まであるのか……道は険しいな。
それにしても、押し倒された羽衣狐の瞳の艶っぽさときたら……何の話でしたっけ?
……そう、しかもいかん、この姿のおじいちゃんでもアリだと思えてしまうなんて…。
違う
羽衣狐がわりとあっさり押し倒されちゃったのにちょっと意外。
まあ、400年前の戦いのときだって、
鬼童丸はしっかり気づいてた “鏡花水月” にあっさりかかったりしてたので、
ただの うっかりさん 油断癖というのもあるんでしょうが…
案外、わざとだったりもするのかもね。 しっとにくるう。

「どうした?」 「やらんのか?
「悪いがワシはもう老いた」 「あんたを相手するにはちょいとばかりキツイ」
なんだこのピロー (前) トーク。
  hunter_18.jpg ふざけんな……っ

…と、なんか話がそれまくったような別にそれていないようなアレな感じですが、
おじいちゃんがわざわざやってきたのは宣戦布告のためでした。
でもこれ、既にほのめかされたとおり、鯉伴パパを殺したのは羽衣狐じゃなさそうですね。
下手人は鏖地蔵の後ろ盾でしょうか。
山ン本五郎左衛門といい、着々と長期連載のための布石が打たれているようです。
また、まだまだそういった裏がありそうな状況で 「相容れんようじゃ」 なんて言われると、
漫画読みの必然として逆に共闘を期待してしまう。

急激な胎動に、思わず激レアな 「困った表情」 を見せてしまう羽衣狐。 フフフ、スキあり。
でもこれ、シーン的にそっくりなメルエムみたいに、
我慢できなくなって内側から腹を突き破って勝手に出てきたりしないよね?
さすがにそんなシーン見たくないよ?
心配で仕方ないんですが、まだお披露目にはお恥ずかしい姿なので
本人も出てくる気はないようですし、
生まれた当初のメルエムと違って母親への敬意は篤そうですから大丈夫…だと信じたい。


 ■ 千の星霜を経て
首もないが顔もない首無や、離脱したと見せかけてしてなかったつららのひとりラブコメなど、
なにやら既に大団円を迎えでもしたかのような雰囲気を醸し出してしまってましたが、
土蜘蛛はやはり生きていました。
うん、それでいいと思うよ。 このキャラをあんな形で退場させるには惜しいもんね。
体が真ん中でズレてるのに 「ひざをつかされた」 で済ませてしまってるのは笑えます。
そっちかよ! 体が真ん中でズレてるのに気にするのはヒザかよ!
真ん中でズレてる体の方心配しろよ!
そういえば、土蜘蛛って微妙にセリフに平仮名が多めですよね。
まつろわぬ民の化身だけあって、教養はあんまりないんでしょうか。
その土蜘蛛、意識と関心はもう鵺の方に向いてしまって
リクオたちのことはわりとどうでもよくなってるみたいです。
なんかこのまま通してくれそうな調子。
決して勝つことのできない土蜘蛛に勝つ唯一の手段は、
土蜘蛛に自分から興味を逸らさせることであったのだ。

機嫌がいいのか、妙にサービス精神旺盛なその土蜘蛛の口から語られる “鵺” の正体。
なんとなんと、“鵺” の正体はあの有名な安倍清明でした。
これは予想だにしなかった。これはアツい。 一本取られたよ。 ヒーハー。
安倍清明が敵として登場するなんてそもそも考えもしませんでした。
しかも、金毛白面九尾の狐 (がモチーフの妖怪) の子として!
なんという豪華タッグ。 ていうか豪華親子。 ゴージャス親子。
でも、落ち着いて考えてみれば、
彼の母親は妖狐なんていう有名な伝説もありますし (葛の葉ですね)、
花開院一族が蘆屋道満の系譜だと明かされた時点で気づくべきだったのかもしれない。
しょうけらといい、椎橋先生のこのあたりのアレンジは本当にうまいなあ。
ってことは花開院家は、鵺に敗れて京を追われたってことになるのか。
で、土蜘蛛が鵺を倒してくれたもんだから (仮)、これ幸いとノコノコ京に戻ったわけだ。
土蜘蛛にあんたじゃ燃えねえとか言われながら。



 番外編 「浮世絵中奇譚」

本連載と同じページ数なうえに巻中カラーな椎橋先生完全暗殺計画第3弾。
しかもカナちゃん完全暗殺計画でもあり、そしてそれはあっさり成就
椎橋先生は不死身です。

何故か 『ぬら孫』 のコミックスが2巻と9巻だけ収められた
揃えの悪い本棚を整理するリクオとカナちゃん。
しかもその隣には巻さんの愛読書 『地震・雷・火事・お姉さま』。
(そういえば、この本に関して 『妖秘録』 のカナちゃんは鳥居さんに何を訊こうとしたんだろう)

清継くんが生徒会長になっており、特に緊迫した様子もなくのんびりしていることから、
時期的には四国との抗争が一段落ついたころでしょうか。
この昼リクオとカナちゃんという、
本編ではもはや死にキャラにさえなりつつある両者のリサイクル企画かと思われたんです…。
読者視点では笑えるばかりの校長像の光る眼を見て怯えるカナちゃんに、
ああやはり妖怪に怯えさせたら天下逸品だなと思わせかけたんです…。
肝心の妖怪に襲われたりちょっとHな目に遭ったりという見せ場?を
ダイジェストどころか1コマのうちにナレーションで流されたカナちゃん。
エピソードヒロインの座も凛子に奪われ、
結局いつものポジション (=モブ) に落ち着きましたとさ。

  nuramago_02.jpg
とぶんだカナちゃん。
まあ昼リクオも、結局おいしいところは夜リクオに奪られてるんですが。

内容自体は普通にいい話で、パターン的には中編・長編の間によくある、
俗に 「つなぎの話」 と呼ばれる1話完結型エピソードに近いイメージですね。
ウロコ女子高生凛子ちゃんももちろんかわいくてよい子でよろしかったんですが、
妖怪すねこすりが妙にツボに入って困りました。
猫がびっしり折り重なってるだけでも笑えるのに、これ本当に折り重なってただけかよ。
キングスライム的な合体形じゃなくて。 本当に猫の群体だったのかよ。
「突然人をころばせる」 という紹介文もなげやりでいいなあ。
妖怪としてはほとんど無害だよね、こいつ。
タチ悪いのは女癖だけだ。
あ、でも戦場でその能力が発揮できたら結構厄介かも。

で、そのウロコ女子高生凛子。
幸運を呼び込む白蛇の能力を受け継ぎ…て、だからそれ最強なんじゃ。
リクオも、イタクなんかより凛子まとえばいいんですよ。
ついでに紫もまとってのダブルラッキーガール体制でもって臨めば、
きっと滑って転んで手の中から放り出た祢々切丸がたまたま土蜘蛛の眉間と心臓に刺さって会心の一撃で即死ですよ。
決して勝つことのできない土蜘蛛に勝つ唯一の手段は、
理不尽な幸運に頼ることであったのだ。

「若――!! 帰りましょー!! なうー
「昨日はお買い物でご一緒できず申し訳なかったですー なうー
出番がなかったせいか、なんかイタイ子になってるつらら。
“妖ったー” か! “妖ったー” なんだな!?


 すぺしゃるマンガ 「若ー カードバトルで勝負です!!」

椎橋先生完全暗殺計画…ではないけど、今週号3本目の 『ぬらりひょんの孫』。
いくらアニメも始まってカードゲーム化もしてと盛り上がってるとはいえ、
なにか間違ってやしないかいジャンプ編集部。

この作品を描いているよしむらかなさんというのは、椎橋先生のアシスタントのおひとりで、
『妖秘録』 でもキュートな羽衣狐&狂子のイラストを寄稿していた方です。
こっそり俺も 『妖秘録』 レビューでオススメしたりしてます。

さて、内容の方。
森田も言っていたように、ゲームのルールというのは実際にやればすぐ解るんでしょうが、
こうして情報とだけ向き合ってもなかなかピンと来ません。
文字だけで並べられるよりはよっぽど解りやすい漫画形式ですが、
それでもまだ解りづらいという方も多かったことでしょう。 字も多いし。
カード買ってもう1回読め」 なんて編集部メッセージがついているところを見るに、
そのあたり理解したうえなんでしょうね。 だから買うといいよホラホラホラ
というかこれ、いったい一度にどんだけ出すんだよ
自分でもリンク貼っててよくわからなくなってきた。
上に貼ったの、全部それであってるよね? 別のゲームカード混じってたりしてないよね?
TCGしか愛せない!

俺はというと、おおむねDS版のカードファイターズに近いイメージで受け取りました。
だからそっちも買うといいよ

よしむらさんのかわいい絵柄とつららの謎のハイテンションもあって、
漫画自体もおもしろかったです。
ちゃっかり奴良組百鬼夜行に混じってた袖モギ様に杯を上げようぞ。
変なの呼ばわりされてるけど)


 ■ 目次コメント
「二話掲載頑張りました!! 体力が回復したら~」
ああ、さすがの椎橋先生の速筆にも堪えたみたいですねえ。

「体力が回復したら…またやりたい!
や、奴は不死身か


『ONE PIECE』 第592話感想も読む
ジャンプ 2010.33号その他の作品の感想も読む


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