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半魚野郎が見た夢 

世界中をその支配下に置く “アーロン帝国” 建国の野心を胸に、
“偉大なる航路” よりやって来た怪物・魚人アーロン。
“東の海” 最強といわれる首領・クリークさえも凌ぐ力をもつ…のは結構だが、
何故、その野望の根拠地に “東の海” を選んだのか。
世界の全てを支配すると豪語しながら、
何故その最初の足がかりに最弱とされる “東の海” を選んだのか。
いきなり日和っているのではないのか
たまたまなのか、それとも他に理由があるのか。

今回は唐突に、この疑問を解いてみたいと思う。

 
ジンベエの強大な戦闘力が示された今となっては、
思わず何かの間違いではなかったのかと疑ってもしまうが、
アーロンは 「ジンベエと肩を並べる」 とまで評された有力な魚人海賊である。
そのアーロン、ここまでに開示された種々の情報から、かつては奴隷であったとされる。
それが、フィッシャー・タイガーの反乱や
ジンベエの “王下七武海” 加盟との交換条件などによって解き放たれ、
人間から受けた蔑みと、人間に向ける憎しみから極端なレイシストとなり、
魚人が全ての人間を支配する世界の構築を目論んで “東の海” にやって来た…
とする解釈が一般的であろうか。
そのことに関しては問題ない。
明らかにされた情報をストレートに受け止めればいいものだ。
左胸に刻まれた太陽のシンボルは、天竜人の奴隷であった可能性を示す。

一方、“東の海”。
ミホークとブランニューの言葉を総合すると、“東の海” というのは
「“偉大なる航路” と “赤い土の大陸” で4つに分けられる世界の海で
 海賊のレベルは最低であり (*1)、懸賞金アベレージは300万ベリー。
 1000万を超えれば大物の部類」 となる。
他の海の情報が皆無なためはっきりした評価はしづらく、イメージ頼みになるが、
平均が300万ベリーというのは確かに低い。
連載開始以来13年間、
懸賞金300万ベリーなどという登場人物はいないのではないかというくらいだ (*2)。
なお、8年も好き放題やっていながら、
そのアーロンの懸賞金はジンベエの10分の1以下である2000万止まりだったという点は、
決してマイナス評価に値しない。
言うまでもなく、アーロンが (支部とはいえ) 海軍に賄賂を贈っていたためである。

(*1) ただし、ガープはそのことを指して逆に 「“東の海” は平和の象徴」 としている。
(*2) 一応、50ベリーなんてのもいるにはいる。


 ■ 帝国の礎としての “アーロンパーク”
アーロンは魚人であり、その故郷たる魚人島は “偉大なる航路” に存在する。
しかもその来歴から、
解放以前に “偉大なる航路” 外のどこかに思い入れのある場所もありそうになく、
少なくとも、明かされている限りでは “東の海” を根拠地に定める理由はない。
考えられるとすれば、“東の海” が世界最弱の海であるからこそ、
いずれ世界中を支配する気でいた彼が力を蓄えるのに適しているとした判断であるが、
人間を下等生物と見下し、魚人が万物の霊長であると豪語して憚らないアーロンが、
わざわざそのような (堅実とはいえ) せせこましい判断で最初の標的を選ぶとは思えない。
相手がくだらねェ人間どもである以上、
その中でちょっとばかり強かろうが弱かろうがさして関係ない話のはずだ。

この問題を解き明かすには、少しベクトルを変えてみる必要がある。


 ■ アーロンの心象顕現としての “アーロンパーク”
ケイミーのかねてよりの念願でもあったシャボンディパークこと遊園地。
その観覧車の中でハチが思い起こす 「幼少のみぎりに抱いた遊園地への憧憬」 のイメージ内に、
チュウ、ハチ、クロオビ、そしてアーロンが描かれていることは有名な話である。
onepiece_31.jpg

また、アーロンパークとシャボンディパークの外観が似ているという指摘も、
筆者自身はさっぱり気づかなかったが たびたび聞かれる。
加えて、およそ海賊の根拠地らしからぬ “アーロンパーク” というネーミング。
これらには、
遊園地、こと “シャボンディパーク” のイメージが投影されているものと考えられる。
つまり、アーロンは成 (魚) 人してもなお、
幼いころよりの遊園地への憧れを胸に残しているのである。

さて、その遊園地。
詳細な産業事情や背景は全くと言っていいほど明かされていないが、
どうやらシャボンディパークが世界唯一の遊園地ということもないらしい。
ルフィ&エースに関する回想編内に登場する、“不確かな物の終着駅” というスラム。
スモーキーマウンテンやら流星街やらいう語が想起されるゴミ山なのだが、
第583話感想でも触れたとおり、その大量のゴミの中に以下のようなものが見られるのである。

onepiece_28.jpg ジェットコースターのレール?
onepiece_30.jpg 観覧車のゴンドラ?
onepiece_29.jpg 回るティーカップ?

“不確かな物の終着駅” の詳細は本編を読んでいただくとして、
この場所にこうした遊園地の遊具のようなものが廃棄されているという事実は興味深い。
この “不確かな物の終着駅” 擁するゴア王国が
ルフィの故郷でもある “東の海” に属することを鑑みれば、
シャボンディパークとはまず間違いなく無縁である。
また、ゴミ山の性質を考慮するに、
これらの廃遊具は、まずゴア王国内から投棄されたとしか考えられない。
となると、当然の帰結としてゴア王国内には遊園地が存在することになる。
第587話のイワンコフのセリフによれば、
ゴア王国は 「ドラゴンがアンテナを張っていたことが意外に思われるほどの辺境の地」 である。
そんな国にも遊園地があるのだ。

その点に関して記述を手繰ると、第498話においてルフィは、
遠目に一瞥するだけでシャボンディパークを 「遊園地」 と認識している。
onepiece_27.jpg

また、ケイミーやハチらと異なり、
「遊園地は初めてだ」 「一度来てみたかった」 といった述懐は一切しておらず、
それどころか、感涙するケイミーに 「泣く程嬉しいのか?」 と問いかける余裕すらあった。
ルフィ自身は既に遊園地を体験済みであることが推し測れる。
エースやサボともぐりこんだことがあるのかもしれない。

このように、生まれ育ったのがド田舎のちスラム仮親が山賊という、
これ以上ないくらい純正培養の世間知らずであり、
今もって新聞は読まず、人の話は聞かず、聞いても理解できず、
一船の長としては致命的とさえいえるレベルでものを知らないルフィでさえ、
「遊園地」 は知っており、一目で認識することもでき、かつ入場経験さえありうるのである。
これは、それだけ “東の海” 出身者にとって
遊園地が身近なものであるという証左といえるのではないだろうか。
そして延いては、“東の海” は 「遊園地」 にとって重要な地であると考えられないだろうか。
例えば 「遊園地」 という娯楽施設の発祥の地であったり、
世界でも最大規模、あるいは最も有名な遊園地が存在するのがこの “東の海” であったりと、
とにかく “東の海” こそが遊園地産業のメッカと呼べる地位にあること、
遊園地といったら “東の海”、“東の海” といったら遊園地といった風潮があることは、
先の事例からも十分にありうる。


 ■ 結論
 ・“アーロンパーク” には遊園地のイメージが投影されている
 ・“東の海” は遊園地事業のメッカである

このふたつの推論が正しいとすると、自覚があったにせよなかったにせよ、
アーロンが “東の海” にやって来た理由は、先述したような胸に秘めたままの遊園地への憧憬。
それに誘われてのものと結論づけられる。
すなわち、

 【 アーロンは 「遊園地」 の面影を追って “東の海” に来た 】

という仮説が成り立つのである。


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