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考察 : クロコダイルの “弱み” とは 

単行本第55巻。 詳細な各話表記にして第540話 「Lv.6 無限地獄」。
インペルダウンを脱し、海軍本部行きを決意するモンキー・D・ルフィに、
世界政府と白ひげ海賊団の戦争に興味をもった
元 “王下七武海” サー・クロコダイルが同盟をもちかける。
「自分が協力すれば、インペルダウン脱獄は容易である」 と。
過去の因縁から、当然ながらクロコダイルを信用などできないルフィに、
彼の護衛を買って出ていたエンポリオ・イワンコフは、その申し入れを飲むよう提案する。
それに際するルフィとイワンコフのやりとりが以下である。

onepiece_33.jpg

「ちょっと昔ね… コイツがまだルーキーと呼ばれた時代……!!」
「大丈夫よ 万が一ヴァターシ達を裏切る様な行動に出ても」
「ヴァターシが抑え込むから… 一切 信用できないけど…」
「ン~フフフ ヴァターシはコイツの“弱み”を一つ握ってる…!!!」

倒置がひどすぎて、ともすると何を言っているのかよくわからなくなりがちだが、
要は 「自分がクロコダイルの弱みを握っている以上は、裏切られることなく協力関係を結べる」
ということである。 話があちこち飛びすぎだ。

一方、そのイワンコフに対するクロコダイルの反応が下で、
更に左がイワンコフがいることに気づいたとき、
右が先述の “弱み” を俎上に挙げられたときのものである。
  onepiece_32.jpg onepiece_34.jpg

憤怒の他に若干屈辱感が混じっているように映るのは当然のことではあるが…
ものすっごい怒ってる。 顔見ただけで怒り爆発である。
別にまだ “弱み” をバラされたわけでもないのに、ややもすると怒りすぎなくらい怒っている。

このクロコダイルとイワンコフの コント 一幕に、彼の “弱み” に関して当時、
読者の間で様々な憶測が飛びかったが、最も多く見られたのが、
イワンコフの能力に注目した
「クロコダイルは、イワンコフの手によって男性にされた元女性」 であった。

だが結局、インペルダウン編はおろか、
マリンフォード戦争編を終えてもその正体が明かされることはなく、議論も自然、収縮していった。

しかし、私はあきらめることなく真相を追い続けた結果、
先行研究と新資料を組み合わせた、まったく新しい仮説の構築に成功した。
今回は、それを発表したいと思う。
 
 
 ■ 秘密結社の特異点
まずは下の画像をご覧いただきたい。
なお、サムネイル形式になっているので、クリックで拡大してもらう必要がある。

バロックワークス組織図

ご覧いただければ一点、明らかにおかしい箇所があることにお気づきになるだろう。
「わからない」 「おかしいところなんて見当たらない」
というような方はよもやおられまいと思うが、
『ONE PIECE』 という作品の空気とカラーに馴染みきっているがゆえに
そういった事例が発生することもなきにしもあらずという判断から、念のために対処を記しておく。
わからない、おかしいところがあるとは思えない方はまず、
あなたの頭の中にある 『ONE PIECE』 に関する知識を一度全て忘れ去り、
冬の澄んだ夜空を見上げて瞬く星々の彼方に遥かな出会いを思い描いたあのころの心を甦らせたうえで改めてご覧になっていただきたい。
「バロックワークスに関する知識」 ではない。
『ONE PIECE』 という作品に関する全ての知識を、である。

…………。
……。
さあ、いかがかと問うまでもなく、さすがにお察しいただけたことであろう。
いきなり結論にいってしまってもいいのだが、一応、体裁のために順を追う。
まず、この組織図からも一目瞭然であるように、バロックワークスの基本構成は
「数字を用いたコードネームをもつ男性エージェントと、
 暦にちなんだコードネームをもつ女性エージェントのコンビ」 である。
そんな秘密結社バロックワークスの組織図における特異点。 それもまた一目瞭然。

  onepiece_36.jpg

この男 (オカマ) である。

Mr.2 ボン・クレー。
何故かこの男 (オカマ)、パートナーとなる女性エージェントがいない。
欠番だろうか。 何かの任務中に失う事態でもあったのだろうか。
だとしたら補充はされないのだろうか。
そういえばコードネームも他のエージェントたちと比べてどこかおかしい。
首を傾げてしかるべきところであるが、その答えはこの組織図内に既に記載されている。
この男 (オカマ) の妙な特別待遇の理由とは…
onepiece_35.jpg

「ペアなし オカマのため」

とのことである。
………。
理由になっていない。
全く理由になっていない
何故、オカマであるとペアがいないのか。
何故、オカマであることを理由に特例が与えられるのか。
何故、我々も今まで全く気にかけなかったのだろうか。
当時はなんとなく納得してしまっていたような記憶がなくもないが、
普通に考えたら、あのバロックワークスが、サー・クロコダイルが、
このような理由にもなっていないふざけた理由で特別待遇を認めるはずがないのだ。

今回の考察の肝は、まさにこの点にある。


 ■ yu-haku_05.jpg

ご存知のとおり……
ああ、先の組織図の件において 『ONE PIECE』 の記憶を全て忘れ去った方は、
もう取り戻していただいて結構である。
時間が必要であれば、しばらくお待ちしよう。

………………。
…………。
……。
そろそろよろしいだろうか。
では、続けるとしよう。

改めて…ご存知のとおり、
バロックワークスは “謎” をモットーとし、完全な秘密主義を敷いていた。
それは、クロコダイルのパートナーであり筆頭幹部でもある
ニコ・ロビン (ミス・オールサンデー) を除き、
社長の正体どころか、名前すら知る者が誰ひとりとしていなかったほどの徹底ぶりである。
また、故意はもちろん過失、事故でさえあっても社長への虚偽の報告を決して許さず、
任務に失敗した部下も容赦なく切り捨てる完全主義でもあり、
麦わら一味の生死確認を怠ったというだけでMr.3の処分を即断するなど、
いきすぎてはいないかと感じさせるものであった。
このように、バロックワークスの社訓は、まさに “鉄の掟” と呼んで過言のないものであったのだ。
よくこんなんで組織が運営できていたなと感心することしきりである。


 ■ クロコダイルの “弱み” とは
さて、上記を念頭に留めていただいたうえで、本題に入ろう。
エージェントのパートナー制は上述の完全徹底主義に直接は関係していないとはいえ、
バロックワークスの社員構成の中核を成すシステムである。
それを曲げるということは、延いてはバロックワークスの鉄の掟を曲げるということでもある。
だというのにそれを、オカマであるということを理由に曲げるというのは、
いったいどういう発作なのであろうか。
相当大きく、そして深い裏事情の存在をにおわせる。

これは、Mr.0ことサー・クロコダイルが、Mr.2 ボン・クレーことベンサムに対し、
なんらかのシンパシーを抱いていたとみるのが自然であろう。
それも、オカマであることを理由に特例を与えるほどの、である。

オカマとは言うまでもなく異常な性の在り方であり、
一般世間の理解も生半可なことで得られるものではない。
ましてやシンパシーともなれば何をかいわんや、である。
ゆえに、組織の主義を曲げてまで特例を与えるまでのシンパシーを抱かせる事実とあれば、
考えられる可能性はさほど多くはない。
更に、それらの可能性が導くのは、もはやシンパシー、
すなわち “共感” などというレベルではない。
相手を自身より上位と認める、掛け値なしの “敬意” の域である。
そう、クロコダイルは、Mr.2に敬意を抱いていたのである。
ある一分野に置いて、自らを上回る存在として認めていたのである。
それはなにか。
むろん、戦闘力や統率力、知略力などといった類のものではない。
それらならMr.2よりもクロコダイル方が数段上だ。
それ以外でも、Mr.2にあってクロコダイルにないものなど、そうそうあるようには思われない。
しかし、思い出してほしい。
筆者は前々章において、何かを 「今回の考察の肝」 と表したはずである。
それは、またここまで前説として長々と論じてきた要素は、いったい何であったか。
それを踏まえて、Mr.2にあってクロコダイルにないものを考えれば…そう、ひとつしかない。

オカマ道 (ウェイ) である。

オカマという在り方を恥じることなく貫き、誇りさえもつMr.2に純粋なる敬意を抱き、
かつての自身の姿を重ね、また自身が叶えられなかった夢を密かに託しているのである。
それがゆえに、組織の柱石が揺らぐ危険性をおしてまで、
オカマであることを理由とした特別待遇をMr.2に与えたのである。

もうおわかりだろう。

  結論 : クロコダイルは元オカマ

残念ながら物的証拠はないが、状況証拠は十二分に揃っている。 間違いない
これを材料にされては、交渉の場において完璧に主導権を握られるのもやむなしである


 ■ 心中お察しする
旗揚げ当初、オカマ海賊として頂点を目指していたクロコダイルはある日、
“オカマ女王” エンポリオ・イワンコフに出会ったのである。
生まれて初めて本物を目にした彼 (彼女) は、
その圧倒的な純度と濃度、そして真性に打ちのめされ、
その才覚と覚悟の違いに自身の惰弱さと狭隘さ、そして限界を思い知り、
オカマ道 (ウェイ) を極めることをあきらめたのだ。 あるいは正気に戻ったのだ。

ひとたび正気に戻ってしまえば、
オカマとしての過去などもはや人生の汚点以外の何ものでもなく
クロコダイルの耳は、自らの頭から血の気が引く音をはっきりと捉えていたに違いない。
その恥ずべき過去から決別するため、
女 (オカマ) の命である顔に深い傷を刻み、左手首を切り落として自身の新生の証としたのだ。

そうして男としての、人としての尊厳を取り戻したクロコダイルは、
心機一転、あるいは原点回帰し、海賊としての頂点を目指して立ち上がり、
海賊としてひとつの最高峰である “王下七武海” の称号を得る領域にまで至ったのだ。
もちろんいくたびかの挫折もあったろうが、幾重にも封を為したあの過去に比べれば、
“白ひげ” や “麦わら” に喫した敗北など、
それこそ新調したばかりのコートにタグがつきっぱなしになっていることを他人に指摘されたのと
同程度の恥に過ぎまい。 当人も周囲も軽く笑って済ませるレベルだ。

瀕死の国や病んだ人間を幾度も救った “奇蹟の人” は、
このような形でも人ひとりの精神をその昏迷のラビリンスから救い出していたのである。
それでいて、その事実をちらつかせてほとんど脅迫に近い交渉カードとしている
“オカマ女王” エンポリオ・イワンコフ。業深き男 (オカマ) である。


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コメント

めんどくさい文章書くね

よくご存知のはずですが。

ひどい。
内容も文章も。

確かに、そうした謗りを受けることもやむなしといえましょう。

他者の心の傷を暴き出し、白日の下に晒したことは非道であったかもしれません。
もっとぼかした文章に終始すべきところを、
明々白々に書きたててしまったことは酷であったかもしれません。
しかし、“知識” とは、“真実” とは、全ての人々のもの。
誰かがやらねばならなかったことなのです。
たとえ、それによって千年の汚名を着ることになろうとも…
いや、だからこそ俺が今ここで書かねばならなかったのです。

そう、未来に届くように――!!

いや それ以前の話だ。

痛いな



記事、大変楽しく読ませていただきました

読んで思ったことがありコメントした次第です。
私はボン・クレー のペアがイワンコフだったのではないかと思いました。
そこでバロックワークスの情報を盗んでたのではないか、と思ったのです。

イワンコフが革命軍であることがバレたのか、またイワンコフが会社から消えたのかわかりませんが、そのことでボンクレーのペアは不在になっていたのではないかと思いました。

ニコロビンを10年以上も前から探していた革命軍の幹部がバロックワークスへ侵入していても可笑しくないのではないか、と思います。


ただ 思っただけの予想でごめんなさい。

いつも楽しみに読ませていただいてますっ!

更新頑張ってください

ありがとうございます。

Mr.2ことボンちゃんはインペルダウンがイワさんとの初対面であり、それまで顔すら知らなかったこと、
クロコダイルと組んだ時点をもって革命軍はロビンを見失ったらしいことなどからするに、
その可能性は残念ながらなさそうです。

でも、イワさんとボンちゃんがペアだったとしたら、
(腕はたつにしても) やかましいし暑苦しいしで
さすがのクロコダイルもアタマ抱えただろうなあと想像したら
非常におもしろかったです。 思わずニヤニヤしちゃった。

もう少しシンプルな言い回ししたら良いのに。

くどい。
疲れる。

ご来訪とご閲読ありがとうございました。

オカマってことは男も女も兼ねてる(実際ボンクレーはマネマネの実の能力で女にも変身できる)
ちゃんと理由になってるでしょ。まああれは尾田氏の入れたシュールなギャグととっていいかと

麦わらの一味との人数あわせが実情だったと思うんですよね、当初は。

ストーリーラインと、双方の戦闘要員の人数を照らしあわせるに、
このままだとどうしてもひとり分、人数があわない。
かと言ってこれ以上、前哨戦やサイドストーリーに尺は割けない。
そんな中で、「オカマだからという名目で単独のポジションつくろう!」
って思いついたとき、またひとりで大喜びしてたんじゃないでしょうか。

学生さんかな?

考察って言葉知ってる?

ええ、小さいころよく遊んだので。

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