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ジャンプSQ7月号感想 (2) 

前回からすっかり間が空いてしまいましたが、
松井優征先生の『離婚調停』+インタビューの感想です。
前回分(といっても『新・テニスの王子様』だけですが)はこちら

では、以下からどうぞ。


松井先生もインタビュー内で仰っているとおり、単純かつ純粋な娯楽作品。
恐らく、タイトルから内容を予測できていた人はいないであろうこともまた、
松井作品ならではですね。

■剣をズリズリしたおじちゃん
jumpsq_01.jpg
掲載予告のこの顔とごつい剣のせいで、初見では
シックス!?
と思いましたが、似ても似つかぬ温和なおじちゃんでした。
ポンチョの下って、ワイシャツ+ジーンズなんですかねえ…?

■乾いた大地
『テニスの王子様』から続けて読んだせいで「イヌイ」と読んでしまったのは内緒。
舞台が地球だということは冒頭で既に示されていましたが、
実際にはファンタジー世界に近い情景の中で
新潟という地名が出た時にはシュールで笑っちゃいました。
今なお自動車大国なんですね、日本。
ナレーションは最小限に留め、
自然なやりとりを通して舞台や世界観の解説をする手腕はさすがです。
日本沼とか、地中海砂漠とかもワクワクするなあ…。
他にも、山本太郎は、「剣がデカイこと」には言及してますが、
「剣を持っている」こと自体にはノータッチなのが興味深いです。
武器の所有は珍しくないんでしょうね。治安も崩壊してるでしょうし。
水の値段も「ぼーりだろっ…!」ということだけでなく、インフレも凄いんでしょうね。

■旅の目的は?
「その岩…ちょっと切っていい?」「足どけないと切れちゃうよ」
絶妙に不自然な言い回しですね。
ちょっとジョーク含みということになりますが、
ルカのお礼に「どういたしまして」でなく「こちらこそ」と返しているのも、
石を切ることを許可してくれたことに対してでしょう。
他にも、剣を引きずった後が延々たる一直線であることを
さりげなくロングで見せていたり、
ルカの店で休んでいる時も手元に持ってこずに
その直線上にある朽木に立てかけてあったり、
更に、ポンカンを取り戻しに行けるのも山本邸がその直線上にあるならばこそ、
という言い回しだったりと、かなり細やかに伏線を引いています。
俺が察したのは、葛西みたいな顔で言った
「この家…ちょっと切っていい?」の時点なんですが、
読みの鋭い人はもっと早い段階で解ったりしたんでしょうか?

ちなみに、
「財産ってひょっとしてあの刺さってるやつ?」「…うん」
単純に読むと真相と矛盾しているようにも思えますが、
×「財産ってひょっとしてあの(地面に)刺さってるやつ?」
○「財産ってひょっとしてあの(剣が)刺さってるやつ?」
というミスリードですね。なるほど。

■ルカ
挙動がいちいちかわいいです。
そりゃあ太郎さんもアタマ撫でたくなります。
ただ、やや受動的でおとなしいため、ネウロには物足りないでしょうね。
密かに、作中で名前を呼んでもらえたのが太郎だけというのはかわいそう。

■いちいち長いローディング
猿にお手玉を仕込むといいと思います。

■おじちゃんってば
山本「太郎~三郎!! クセ者だ!! 痛い目見せてやれ!!」
おじちゃん「もうちょっと開けば一郎~三郎は地の底だよ」
名前間違えてらっしゃる。一郎じゃなくて太郎ですよ、太郎

■俺は神! 嫁も神!
ゼウスだったら資産運用云々よりも
不倫問題で離婚する羽目になりそうなもんですが。
担当編集者の夫婦仲に亀裂を入れてまで取りに行かせた離婚届
ずいぶんデフォルメされてます。
もう完全に資料用じゃなくて扉絵の一発ネタ用だったんですね。

■巨ポンカン
「切ってたんだ…」「地球を!」のコマで
剣の軌道図が柑橘類の瓤嚢膜に見えたことで気づいたんですが、
(線が多いため、スキャンしようとしたら粉々になっちゃいました)
この巨ポンカンは地球との対比だったんですね。
おじちゃんが奥さんに財産を半分あげちゃうなら、
私はおじちゃんに財産を半分あげるよ、と捉えようによっては
プロポーズのようにさえ聞こえます。これはパパも認めざるをえまい。

■おじちゃんの取り分はどっち?
よーし、予想しちゃうぞ。
ということで俺は、おじちゃんの取り分は
山本邸を切った時に地形が歪んでしまった方」にベット。
…あー、でも、「人口が多い方」ってのも捨てがたいな。
おじちゃんは松井主人公らしく人間大好きですが、
奥さんの方は地球をカピカピにした人間たちをよく思ってないでしょうし。


■松井先生インタビュー
やはりあの綺麗な終わり方に関しては、編集部側でも評判だったみたいですね。
ネウロの前の円満終了ってテニスの王子様でしょうか?
その前は…デスノート? あんまり自信ありませんけど。
常に終了時のことを考えていた松井先生に、インタビュアーも舌を巻いていますが、
そのあたりの先生の“仕込み”には、本編を読んでいていつも
「いったい、いつからどこから、ここまでつながっているんだ!?」と
背筋を寒くしていた我々には、今さら驚くほどのことではありません、よね?
もちろん、「さすがだ」とは思いましたけど。
むしろ驚いたのは、HAL編終了時点で弥子vs Xが決定していたということ。
確かに、HAL編での日づけの変わった弥子は
もはやネウロにも劣らないほどの怪物として成長していましたし、
その直後から弥子がX、そしてアイと深く関わるエピソードに入っています。
言われれば、確かに解るんです。が。

以前、バクマンに端を発した王道・邪道議論を見かけたことがありまして、
ネウロもその俎上に載っていたわけですが、やはり、王道という人もあれば
邪道と評する人もあり、なかなか決定的な結論は出なかったようでした。
俺はというと、「王道を邪道で歩いた作品」という評を下していました。
卑怯ですか? 卑怯ですね。
でも、これはなかなかに的を射ていたようで、その点についての問いに対する
松井先生の返答内容も、それに近いものでした。

やはり、食に対しては強いこだわりのある方だったんですね。
嬉々としてデパ地下や晩酌を語り出したかと思えば、
ハマグリが大きいからという理由で絶対の信頼感を構築してみたり…。

と、まあ何ヵ所か触れてはみましたが、このインタビューで一番印象に残ったのは
あの松井先生が、あたかも爽やかかつ明朗な好青年のような受け答えしている
であったことは言うまでもありません。
俺は騙されんぞ。
ハマグリさんは天才です
あ、ちょっと俺の信じる松井先生像が。

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