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珍獣天国と猛獣地獄 

『ONE PIECE グランドカウントダウン』 あと4WEEK感想において、
“東の海” MAPに記された 「珍獣の島」 に対して
筆者が眉間に皺を寄せて何ごとか考え込んでいたことを憶えている方はいないと思われる。

が、あれはまあ何かっつーと、「珍獣の島」 についてもともと気になっている点があったところに、
連載前からその存在が構想にあったという事実なんぞ突きつけられた結果である。
つまり、あの島、あのエピソードはなんらかの伏線を含んでいたのではないか
という考えが無視できなくなっちゃったわけだ。

もちろん、伏線とは限らない。
何の気なしに打った布石を、後になって回収リサイクルしたのかもしれない。
それどころか布石も複線も何もなく、
この筆者の予想がそもそも、何の理もない的はずれなものであるかもしれない。

結局いったい何が言いたいのかというと、以下どうぞ。
 
 
オレンジの町でバギーを破り、新たに “航海士” としてナミを仲間?に加えたルフィが、
次に上陸した名称不明の孤島が、通称 「珍獣島」 もしくは 「珍獣の島」 である。
島の実態やエピソードに関する詳細は本編をお読みいただくとして、
この島に棲息する珍獣たち。
何の説明もなく登場し、何の説明もなくフェイドアウトしていった、
今にして思えばあやしすぎるほどにあやしいこの動物たちの正体が今回の主題である。

私は当初、このエピソードにおける珍獣たちに対し、さしたる重要性を見出していなかった。
「地図が存在する財宝には、それゆえに “先を越されている” ことがよくある」 という、
考えてみればもっともな、それでいて冒険ロマンスを読む・書く (描く) にあたっては
意外と見落とされがちな事実を軸に、現実というものの残酷さや、
何ごともいつもいつでもうまくいくなんてそんな保障はどこにもないけどというままならなさを
示したエピソードだと考えていたのである。
順番が前後するが、あんなたった1話の、しかも本編にほとんど影響しない小エピソードが
連載前から存在を確定されていたのは、それだけに尾田先生にとって
「早いうちに必ず描いておきたい話」 だったのであろうと納得したわけだ。

ゆえに珍獣たちはあくまで、ガイモンの新たな守るべき対象として、
身もふたもない言い方をすれば 「仲間に加わることを拒ませる理由づけ」 として用いたり、
エピソードに厚みを加えるために配置したに過ぎない修飾品的な存在であると踏んでいた。
更にその後、ドラム王国のラバーンやアラバスタのクンフージュゴン、空島の固有種など
ユニークな動物たちが多数登場したことも、違和感を薄める要因となっていただろう。
『ONE PIECE』 の世界観が広まり、また深まることによって
「そういうものだ」 という認識がなされていったのである。

しかし、その印象は、「インペルダウン編」 内の1シーンを目のあたりにするにあたって一変する。
Lv.2 “猛獣地獄” に登場する怪物たちである。
バギーはそのうちの1体である 「ニワトリが産んだヘビ “バシリスク”」 を指して
「突然変異の珍獣中の珍獣」 と呼び、
ルフィの 「ニワトリってあんなの産むのか!?」 という問いに対し
「普通は産まねェから怪物」 と答えている。
onepiece_51.jpg
姿形こそ禍々しく、珍獣島の愛嬌ある動物たちとは似ても似つかないが、
「異なる種の性質をあわせもつ動物」、
そして 「本来は生まれるはずのない動物」 という点ではまさしく一致する。

大監獄インペルダウンが、世界政府下の機関であることは説明するまでもない。
そして、「本来は生まれるはずがないのに生まれた動物」 と 「世界政府」 という
ふたつのフレーズを並べるとき、思い浮かぶのはDr.ベガパンクと彼の多岐にわたる研究である。
そこで、インペルダウンの怪物たちはベガパンクの手による “生物兵器” であり、
珍獣島の珍獣たちは、インペルダウンの怪物たちを生み出すためのテストケースだった
とは考えられないだろうか。
すなわち、あの珍獣島はかつて、“生物兵器” 創造のための実験場だったのである。

むろん、あのおとなしい動物たちではとても生物兵器たりえない。
だが、実験体であるからこそ、無害な動物としての生態をとどめていたのであり、
あくまで 「異形の怪物」 を生み出すための前段階として、
「全く異なる動物同士の異種配合」 だけを目的とされていたのだとすれば辻褄はあう。
彼らが生み出せた時点で、実験は成功。 当面の目的は果たされていたのだ。
onepiece_52.jpg 「変わったニワトリ」
onepiece_53.jpg 「変わったうさぎ」
onepiece_54.jpg 「変わったライオン」
onepiece_51.jpg 「変わったヘビ」

時期的にも話はあう。
ガイモンが 「この島に来る奴は 宝よりもむしろ珍獣を狙う方が多かった」 と
話していることからも、この珍獣たちが古くからこの島に棲息していたとは思えない。
気候異常もない “東の海” の、しかも宝の地図まで存在する一小島が、
10年100年と荒らされることもなく平穏であったはずがないのだ。
恐らく、少なくとも宝が隠された (というか置かれた) 時点では
何の変哲もない小さな孤島に過ぎなかったのではないだろうか。
ゆえに、島に珍獣たちが生まれたのが比較的最近のことであったとは十分に考えられ、
実験を終えて去った研究者たちの一団と入れ替わりに近いタイミングで
ガイモンの所属する海賊団が訪れたのだとしても不自然はない。
加えて、その海賊団から珍獣の噂が広まる可能性も十二分にある。
近年になってようやく訪れるようになった珍獣めあての輩は、そういう手あいであったのだろう。

もっとも、世界中に (突然変異に限らず) 「珍獣」 と呼べる生物はいくらもおり、
その 「珍獣」 たちの中から、
牢番として使役するに値する珍獣のみを選って集めたのが “猛獣地獄” という可能性もある。
また逆に、仮にこの推察があたっていたとしても、研究者だってベガパンクとは限らない。
私に限らず、科学面はとかくベガパンクに押しつけがちな 『ONE PIECE』 読者である。
しかし、「Dr.ベガパンク」 の名にそれだけのポテンシャルがあるのもまた事実。
これまでの作中描写を見る限り、どれだけ設定を押しつけても飽和しそうな気がしないのだ


さて、諸兄の考えはいかがだろうか。
個人的にはあたるにしろはずれるにしろ、ラブーンの伏線も回収された以上、
そろそろこのあたりも…などと考えてしまう秋の夜長なのであった。


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