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ロジャーは “ひとつなぎの大秘宝” を手に入れたのか 

私がブログを立ちあげるにあたって指針としたいくつかのサイト・ブログの中に
夜弥さんの 『若竹』 というワンピース感想サイトがあるのだが、
その夜弥さんが先ごろ、
「ロジャーはラフテルを確認しただけで到達はしておらず、
 “ひとつなぎの大秘宝” も同様に存在を確認しただけで見つけても手に入れてもいない」
という大胆仮説をブチあげた。
それに対し、その受け手の一部が 「そんなのヤダ」 と駄々をこね、
それを諭したりなだめたり妥協したり恫喝したりと色々あったようだが、(*1)
最終的には
「ロジャーは “万物の声を聞く力” によって “ひとつなぎの大秘宝” の存在を確認し、
 それがどのようなものであるかも把握している」
という結論に至ったそうである。

(*1)
関係各者の名誉のために註しておくと、
「駄々をこねた」 らしいこと以外は筆者の妄想である
わざわざ注釈までつけて断るくらいなら
最初からそんな勝手な妄想書きたくるなよと思われるであろうが、
まあそのとおりなので特にするべき反駁はない


さて、この件に対する筆者のスタンスはというと、その推論を目にした後も
「ロジャーは “ひとつなぎの大秘宝” を手に入れ、それを残した」
という一般論を支持することには基本的に変わりはない。 駄々もこねない。
そのゆえを説くのが今回の主旨である。

なお、『若竹』 さんの説自体は本文中でもおおまかに紹介しているが、
筆者が誤解釈や意味のはきちがいなどをしている可能性も多々あるため、
正確に把握したい方はご本人の論を直接ご覧になることを強くおすすめする。
第597&598話感想である。
 
形としては 『若竹』 さんに反論することになり、非常に 怖ろしい 畏れ多く、
「相手が誰だかわかってんだろうな おめェごときじゃ命はねぇぞ!!」
という制止の声もあろうが、まあさすがに命までとるとは言うまいし、
よくよく考えたらこんな零細ブログにまで目は届くまいということで決行に踏みきったものである。
 
 
 ■ 仮説 : “ひとつなぎの大秘宝” を手に入れていなかった海賊王
上述のとおり、先日、『若竹』 の夜弥氏が立てた仮説である。
そこで最大の論拠とされているのが、
双子岬の灯台守クロッカスが麦わら一味に語った “偉大なる航路” 最後の島、
ラフテルのあらましについての言葉である。
彼はラフテルを指して
「“偉大なる航路” の最終地点であり、歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけ」 の
「伝説の島」 とし、更にウソップの「“ひとつなぎの大秘宝” はそこにあるのか」 という問いに
「その説が最も有力だが誰もそこにたどり着けずにいる」 と答えている。
氏の言うように、まるで 「他人事」 のような、
そしてあたかも伝聞でしか知らないというような口ぶりだ。
この点に、レイリーの
「我々は彼に頼み込み “最後の航海” に船医として付き添ってもらい」
「ついにその3年後」 「ロジャーの命を取り止めつつ……」
「不可能といわれた」 「“偉大なる航路” 制覇を成し遂げたのだ」
という言葉を加えて、氏は
「“最後の航海” に始終帯同していたはずのクロッカスの他人事のような言いざまや
 “最も有力” などの曖昧な表現を用いているのは」
という前提を形成し、先の
「ロジャーはラフテルを確認しただけで到達はしておらず、
“ひとつなぎの大秘宝” も同様に存在を確認しただけで見つけても手に入れてもいない」
という推論に達したわけだ。

その中で、“大海賊時代” の引き鉄ともなったゴール・D・ロジャーの有名な発言
「探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」 をハッタリとまでしており、
「自身が届かなかった “ひとつなぎの大秘宝” を手に入れる、
 あるいはそれに秘められた真実を解き明かす夢を
 次なる時代に託すメッセージにすぎなかったのではないか」
と結論づけている。
これが事実とすれば確かに世界を引っくり返しかねない仮説であり、
ショックのあまり駄々をこねる者も続出しようというものだ。(*2)

(*2)
続出したとまでする記述はない。 筆者の妄想である。


 ■ クロッカスの真意
ルフィらの前では徹底して 「他人事」 姿勢をとり続けたため、
結局彼らはレイリーから事実を聞くまで、
クロッカスがロジャー海賊団の一員であったなどとは夢にも思わなかったのであるが、
双子岬から発ったルフィたちを見送った際、クロッカスはこう独白している。
  onepiece_57.jpg
「あいつらは…我々の待ち望んだ海賊達だろうか…」
「何とも不思議な空気を持つ男だ」
「なァ…ロジャーよ」

ルフィたちが去った直後、
そこまでの他人事ポーズを翻し、「当事者」 としての顔を甦らせているのだ。
言うまでもなく、こちらが本来の彼のスタンスである。
すなわち、それまでの態度は文字どおりの 「他人のフリ」 だったわけだ。
彼は何らかの意図があって、
知っているはずの真実を 「他人事」 のように語っていたと考えられる。
それは何故か。
明快である。
「待ち望む海賊」 がいるからである。
では、その 「待ち望む海賊」 とは何ものか。
それは恐らく、
「前時代の人間の先導によらず、自らの力で “ひとつなぎの大秘宝” に辿りつく者」
ではないだろうか。
つまり彼は本来、ラフテルの秘密も “ひとつなぎの大秘宝” の真実も、誰にも語る気はないのだ。
しかしその一方で、冒険に 「解答」 はいらないが、
例えば宝の地図がそうであるように 「ヒント」 は必要である。
ゆえに、自身がかつてロジャー海賊団の一員であったことを隠し、
これから “偉大なる航路” へ入る新たな時代の担い手たちに、
「他人事」 として情報の一端を、
「冒険のヒント」 の範囲内でわずかに与えるにとどめているのではないだろうか。

もっとも、それがクロッカスの独断かロジャー海賊団全員の統一された意志かは定かではない。
しかし、クロッカスがあたかも 「他人事」 のように海賊王の一団の道程を語っていたのは、
こうした意図と理由あってのことだったと考えられるのだ。


余談になるが、ウソップがレイリーに “ひとつなぎの大秘宝” の真実を問うたときには
強い拒絶を示していたルフィが、
クロッカスの言に対してはおとなしく耳を傾けていた理由も、恐らくはここにある。
当事者であるレイリーの言葉は 「解答」 であるが、
当事者でない (と装っていた) クロッカスの言葉は、
ルフィにとってあくまで 「ヒント」 に過ぎない。
だからルフィは、冒険の糧としてそれを受け入れたのだ。
ゆえにもし、クロッカスがかつてのロジャー海賊団の一員として、
“偉大なる航路” を制した旅に同行していたことを明かしたうえで
ラフテルに言及していたとしたら、ルフィはその言を聞くことを拒んだだろう。

RPGなどのゲームでいえば、攻略本を見るようなものだ。
街やダンジョンを歩き回り、町民や本棚からヒントを得て徐々に答えに近づくも、
攻略本を見て一足跳びに正答にアクセスするも結果は同じである。
しかし、自分たちの手と足で情報を求め、集めて東奔西走し、
ときにはガセネタをつかまされたりもして四苦八苦したうえで
目的に辿りつきたいのがルフィなのである。


 ■ ロジャーが次代に託した “意志”
先に述べたクロッカスの真意が正しいとしたら、当然ながら今度は
「前時代の人間の先導によらず、自らの力で “ひとつなぎの大秘宝” に辿りつく者」
を待ち望んだのは何故か、という疑問が浮上するが、それはいったん置く。

不治の病にかかったロジャーが、「己の先のない未来にも一計を案じ」 ていたとは、
“海賊王の右腕” シルバーズ・レイリーの言葉である。
もし、ウソップが推測したように 「海賊時代はロジャーが意図して作った」 のであれば、
これもまた 「ロジャーの一計」 の一部であると考えられる。
ロジャーは、どんな意図があって “大海賊時代” を創り出したのか。
筆者の予想するところは、
「前時代の人間の先導によらず、
 自らの力で “ひとつなぎの大秘宝” に辿りつく者を生み出す土壌をつくるため」
である。

なお、既知のとおり、一味を解散してから自首するまでの1年の間に、
ロジャーは “南の海” を訪れ、一子をもうけている。
決して会うことのないであろう我が子に彼が遺した名は 「エース」 と 「アン」。
いずれもアルファベットの 「A」 をもととし、「はじまり」 を強く印象づける名である。
「終着 (goal)」 を意味する父の名に対し、
「はじまり」 の意味をこめた名を受けて生まれたエースはまさしく新たなる時代の子であり、
彼にも同じ希望を託していたかもしれない。
ただ、その結果は周知のとおりであるが…。

さて、“海賊王” がそうまでして「“ひとつなぎの大秘宝” に辿りつく者」 の現出を願った理由。
それは恐らく、レイリーが語るこの言葉に秘められている。

  onepiece_59.jpg
  onepiece_60.jpg
「キミ達の船で…一歩ずつ進みなさい」
「我々もまた………“オハラ” もまた…」
「少々…急ぎすぎたのかも知れん…」
「ゆっくりと世界を見渡してその後に 導き出す答えが我々と同じとも限らない…!!」

この言葉自体は
直接的には “空白の100年” に代表される世界の真実にかかるものではあるが、
“ひとつなぎの大秘宝” にも無関係ではないように思う。
「自分たちの船で進み、自分たちの目で世界を見渡して答えを導き出すこと」
レイリー、ひいてはロジャーが望んでいるのは、
すなわちそれを成した者ではないだろうか。
たとえ、ロビンをはじめ “麦わら” の一味がレイリーの口から全てを聞いたとしても、
それはしょせん 「レイリーから聞いた話」 に過ぎない。
ロジャーが、レイリーが望むのは、あくまで 「自分の目で見て導き出した答え」 である。

また、レイリーはこうも言っている。
  onepiece_61.jpg
「だがロジャーはあの文字を解読できたわけじゃない」
「我々は海賊… 天才クローバーやオハラの学者の頭脳に敵うハズがない…」
「あいつはな… “万物” の」 「声を聞けた………」 「それだけの事…」

思うに “海賊王” ゴール・D・ロジャーは、
後に “ひとつなぎの大秘宝” と呼ばれることになる何かを手に入れはしたが、
そこに秘められた真実を100%解明することはできなかったのではないだろうか。
それも恐らく、“万物の声” を聞けたがために、である。
つまり、ロジャーは “ひとつなぎの大秘宝” に辿りつくにあたって、
その能力ゆえのちょっとした 「ショートカット」 をしてしまった、できてしまったのである。
ゆえに、“ひとつなぎの大秘宝” の真実を解ききることができなかったのだ。
だからこそ、自分たちとは異なる道から、ショートカットをすることなく
“ひとつなぎの大秘宝” に辿りつく者を待ち望んでいるのではないだろうか。
そうした者こそが、自分たちが明かしえなかった謎の解明を成し遂げられると
希望をかけているのではないだろうか。

ロジャーもオハラも急ぎすぎた。
自分たちだけが答えに辿りついても何もできない。
真実を叩きつけるには 「世界」 は大きすぎる。
しかし、ゴール・D・ロジャーとエドワード・ニューゲート。
ふたりの大海賊が世界に 「問い」 をかけた今こそ、「答え」 を掲げるときである。
ゴール・D・ロジャーが待ち望んだ誰かが得た答えが、
すなわち過去と現在、ふたりの “海賊王” が導き出した答えが等しいものであったとき、
あるいは異なるように映るふたつの答えがひとつに重なったとき、
世界は根底から覆るのだ。


 【 結論 】
ゴール・D・ロジャーは、後に “ひとつなぎの大秘宝” と呼ばれる何かを確かに手に入れたが、
そこに秘められた真実の全てを解き明かすことはできなかった。
ゆえにロジャーは、次世代の人間に残された真実の解明を託した。


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コメント

おそらく

妥当な線だと思いますね。

少なくとも、ロジャーの余命のうちに解決できない問題があったという事なんでしょう。

つまりは、この物語は、ワンピースを手に入れて終りではないという事にもなりそうですね。

ありがとうございます。
もし今後、俺が 「知りすぎた」 として世界政府に狙われるようなことになったら
そのときはよろしくお願いします。

未来へ届くように――!

いいお話でした。ひさびさに笑わず、まじめに感動しました。

「万物の声が聞けたため」あたりは納得ですが、
個人的には、ギアサードとかテンションホルモンとか、
「命を削るような」と表現される戦いぶりがひっかっています。

ショートカットを使わずに真実を解き明かすのは、大変なことなのでしょうね。
ルフィの余命についてが、ますます心配になりました。


でもそうは言いつつ、
「覇気は大人しすぎてつまらん。ゴムゴム戻ってこい」
とも思ってるんですけどね。複雑なファン心理(笑)

ありがとうございます。
俺だってやればできるのですよ。

いただいたコメントで思い至ったんですが、
ロジャーの “不治の病” も実は、肉体を酷使しすぎた反動や代償だったりするんでしょうか。
少なくとも “島に入ってはいけない病” をこじらせたわけではないと思いますが。

ゴムは問題ないでしょう、たぶん。
ゴムゴム+覇気による新技 “ゴムゴムの覇王銃” が近いうちに炸裂します、たぶん。

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