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ぬらりひょんの孫 第125話&第126話&第127話感想 

今週半ばあたりよりちょいと不治の病を患い、
「寝る → 寝る」 の永久コンボを決め (決められ?) 続けていたんですが、
なんとか復調したようなので、まずは書きかけだった 『ぬら孫』 感想をば。

 
 第百二十五幕 「罠」
すごい! すごかった!
素晴らしく完成度の高い1話でした。

足の指で目頭をこじ開けられているような斬新なデザインで戦線復帰を果たした秋房。
竜二に “灰色” と表される禁術で羽衣狐に特攻をかけるわけですが…。
正直、違和感はあったわけですよ。
しょうけら戦の後の晴れやかな表情を思えば、
いかに京を護るためとはいえこんな暴走的な特攻をするものかと。
んでまあ、何か策があるのは漠然と察することができたんですが、
明かされたこのタネに対する予測は全く頭になく、
それだけにページをめくった直後の 「走れ 狂言」 には震えました。

確かに、羽衣狐の余興好きと油断癖を思えば、
既に底も見えて 「終わった」 相手である秋房をナメきってかかるのも自然。
下手に時間をかけて嬲られたりすれば秋房がニセモノであることは高い確率でバレるでしょうが、
羽衣狐が「飽き」ている以上、さっさと殺しにかかるのが自然。 ゆえにボロも出ない。
秋房が京を護るために暴走しているのも、羽衣狐の視点からすれば自然。
羽衣狐と秋房、そして竜二のキャラクターを生かしきった、見事な一幕だったと思います。
1ページ目で、
成人男性の体重がかかったりしたら崩れ落ちちゃいそうな場所に平然と立っていたのも、
「本物 (というか実体) ではない」 ことへの伏線だったんですかねえ?

正直、竜二の初戦闘のとき (vs リクオ) は、
「椎橋先生には、まだまだ詭計や策謀を描けるほどの力量はない」 などと思ったものですが、
「血も涙も嘘」 「おまえと戦わなければならないのが悲しくてたまらない」 の名言を生んだ
竜二 vs 秋房を経て、こんなに質の高い知略知慮が描けるところまで…。
まったく、恐れ入りました。
「実践に勝る修行はない」 というやつですなあ。

そして、人間の身でありながら大妖に一矢報いるかに見せて
ページめくったら吹っ飛ばされてた魔魅流にも震えました。
才能があることばかり強調されてて、実際はこんなんばっかだな、このヒト。

ここまでの羽衣狐に対する奇策でさえ十分なクォリティなのにそれすら陽動にすぎず、
竜二の真の狙いは “鵺” である…と、ここからの流れも素晴らしかったです。
目的はあくまで晴明な土蜘蛛ですから、
この場に駆けつけるのも晴明を護るのもまことにもって当然であるし、
コヤツの力なら封印の芯を無造作に払いのけても何の無理もない。
速いテンポで二転三転する展開にことごとく合理性と説得力がある。

「子供から目ェはなすなよ…母親だろ」 のセリフも二重マル。
炎天下の車の中に子どもを放置してパチンコ打ってるオバハンどもに聞かせてやってくれ。
ところで土蜘蛛。
“雪の下紅梅” で破壊された右の上腕があるようですが、再生したんでしょうか?

「なんじゃ? お前は」 「妾をだまそうとしたのかえ…?」
だまそうとしたというか、しっかりダマされてたじゃないですか。
何をいかにも自分で看破して未遂にとどめたような口を…。
いい加減そのうっかりグセをなんとかした方がいいと思うんですが、
このうっかりさんぶりがかわいかったりもするのでやっぱりこのままのキミでいてください。
狂子は 「お姉さま」 って呼んでくれないのね。
それにしても、興味を失った秋房や、
冷や汗をかかせてくれた竜二を見る羽衣狐の冷たい視線は素晴らしいですね。
俺も羽衣狐にこんな瞳で誰かが見下されるのを傍からもっと見たいなあ。
俺自身が見られるのはヤダ

それと、ポーズ、アングルとも完璧なのに、
黒が…羽衣狐が愛でる、闇そのものというべき純黒が、こんな形で裏目に出るとはっ…!
nuramago_05.jpg
ポーズ、アングルとも完璧なのに…完璧なのにっ…!!
黒だよ… 真っ黒ォ!!


 第百十六幕 「亀裂」
会心の策をすんでのところで破られ、反撃を受けて吹き飛ばされてきた竜二兄ちゃんに
ゆら、「なにしてるんや!!」 はないと思うんですが、狂子とがしゃどくろも大概です。
見張ってどうするのさ。 ちゃんと武力で足止めしなさいな。 鬼童丸はあんなにがんばったのに。
そもそも、見張りだろうが足止めだろうが、
それをがしゃどくろにをさせるなんて配役を間違えてるとしか言いようがない
おじいちゃん潜入時には、味方を足止めしておじいちゃん脱出に一役買ったホネなのに。

「鬼童丸では勝てぬはずだ」 とかではなく
「鬼童丸を倒したのもうなずける…」 ってのがいいですね。
敗北したとはいえ、自分のために戦う配下を役立たず呼ばわりしたり嘲ったりはしない。
「亀裂」 というサブタイトルから、
羽衣狐陣営にで裏切り者が出てしまうのではないかとヒヤヒヤしていましたが、
今回も今後もそういうことはなさそうで、そういう点では安心して見ていられそうです。(*1)
と、こうなってくると (以前にもあげた疑問ですが) ここまで寛容な羽衣狐に
「使えない」 扱いされた親父狂骨は、本当にいったいどんなポカを…。
正面から鯉伴パパに立ち向かって討ち死にした…とかじゃないんですかね。
それなら普通に悼んでくれそうですし。 笑い死にしたとか。
あと、がしゃどくろも一度叱った方がいいと思うよ。
羽衣狐に叱られたりしたらあのホネ喜びそうな気がするのが難だけど。

(*1)
リクオ側に亀裂が入るという発想はありませんでした。
ただし、リクオ陣営の絆を全面的に信用しているという類の理由ではなく、
どうやら俺は本当に羽衣狐側のことしか考えていなかったらしい。

徹頭徹尾噛みあわない、リクオと羽衣狐の押し問答。
前々から伏線の張られていた 「鯉伴パパを殺したのは羽衣狐ではない」 は
もうほとんど確定でよさそうですね。
ここまでの描写からするに、あくまで 「直接手にかけたわけではない」 という域は出なさそうですが。
で、これ、鯉伴パパは…羽衣狐の手をとってるようですが…どういう状況?
羽衣狐を自分の百鬼夜行に招こうとしたとか?
それとも、アニメ版のギース様がジェフを殺したときと同じ手口? (*2)
でも、そんな手にプライドの高い羽衣狐が乗るとは思えませんが…。
このとき既に羽衣狐としての意思はあったみたいですからねえ。

(*2)
幼女をけしかけて油断している間に後ろから刺す
仕掛ける方も仕掛ける方だがかかる方もかかる方な、色々ひどい手。

「“鵺” は自分が護ってやる」 という土蜘蛛の申し出に応える羽衣狐の視線からは、
やはり彼の実力に一目置いていることが伝わります。
まあ生まれた晴明を倒す気満々でいるヤツなのであまり喜んでばかりもいられないわけですが、
現況での頼もしさはこのうえないでしょう。

そして、出征のときも出産の後も
決して学生カバンを手放さなかったのはこのためだとばかりに取り出だしたるは、
巨大な扇 “二尾の鉄扇” でした。
羽衣狐はしっぽオンリーで戦うのかと思ってましたが、椎橋先生、扇子とはわかってるなあ。
身の丈の数倍もある扇子でズパアァンと引っぱたく絵は
盛大なツッコミみたいでちょっと笑えますが、
扇を手に舞うように身を翻して戦う羽衣狐の美しさの前には些細な問題です。
「平家にいた頃のもの」 ということは、400年前の淀殿時代にもあったんですね。
あのとき使わなかったのは…油断してたからでしょう。
本気出す前に致命傷負ってたからなあ。
まあ祢々切丸も明らかに反則品なので、ある程度は仕方ないんですが。

なお、前話では生えていた土蜘蛛の右上腕は、また氷の傷痕になってました。
単なるミスだったんでしょうか。



 第百二十七幕 「秘められたもの」
“鬼纏” の基本構成は 「半人半妖の、人の部分に手下を取り憑かせる」 か。
なるほど、なっとく。
これは確かに純粋の妖怪にはできない芸当ですね。
納豆小僧とか憑かせたらどうなるのかしらん。
なんてのはどうでもいいとして、
だとすると、クォーターであるリクオは、
ハーフである鯉伴パパとはまた事情が異なってくるように思われるのですが…
果たしてそのあたりは描かれるんでしょうか。
ちょっと窮屈ながら同時に2体の妖をまとえるとか。

1000本の刃の飛来を前にしても絶対に学生カバンは手放さない羽衣狐。
まだ何か出て来るのか…と思ったら、次なるカードはしっぽの中から出てきました。
この方が妖怪っぽくていいんですが、しっぽに収納できるなら、
鉄扇も無理にカバンに入れておかなくても…とは思いません
むしろ、太刀もカバンから出すべきであった。
カバンバンザイ! カバンザイ!

“二尾の鉄扇” に続いて “三尾の太刀”。
今回は紹介してくれないのでわかりませんが、平家の次の人生で得たものなのでしょうか。
貴族から武士の時代に突入した影響が色濃く現れていますね。
“二尾の鉄扇” がやたら頑丈だったり巨大化したりする妖具の類のようですから、
この太刀にも特殊な効果があるのかもしれません。 所有者のうっかりグセを直すとか。
この調子で “四尾の槍” “五尾の機関銃” “六尾のレーザーガン” “七尾の核ミサイル”
“八尾のコロニーレーザー” “九尾の学生カバン” と続いていくんですかね。
まあそれだけの切り札を有しているとすると、
ますます本気出す前に致命傷を負った淀殿時代が人生の恥部になりますけど。

ちなみに、太刀を取り出した瞬間に鉄扇はいずこかに消え
太刀を握るのと逆の手にはやはり学生カバンがありました。
右手に刀、左手に扇子というスタイルで戦う気はないのでしょうか。
あるいは本当にカバンアタックが奥の手なのでしょうか。

そのカバンを片手に、満月と重なりあうような軌道を描く美しい剣閃からの心臓一突き。
微妙にずらされていたようですが、よく見ると剣尖に心臓が刺さっててグロいです。
わざわざこんな幻影まで見せるなんて、リクオも凝ってますね。 いい趣味してます。

「よぅ あんた」 「いつから羽衣狐になったんだ?」 「人間のあんたに質問してんだぜ」
「この羽衣狐復活には」 「誰かが糸をひいている…」
ついにこの点に言及されました。
書きかけのまま放棄してしまった第七十六幕感想 (← 2度目の登場) では、

>秀元くんの言によれば、
>「そいつ (宿主) の黒い心根が頂点に達した時に体を奪って成体になる」 そうですが……
>宿主が今、女子高生だから、その8年前というと8~10歳…。
>どんだけ心根黒かったんですか、あのお嬢さま。 黒だよ…真っ黒ォ!

などとしていたわけですが、今話を読むに、
必ずしも宿主のお嬢の心根が常軌を逸して黒だよ…真っ黒ォ!だったわけでなく、
幼すぎるうちからの覚醒も含めて、背後にいる何ものかの筋書きだったわけですか。
本来ならば意のままに操ることなどできようはずもない大妖・羽衣狐をコントロールするため、
黒幕さんも色々やってるんですね。
それに伴い、おじいちゃんのもとに駆けつけたシルエット幹部一同があやしすぎて困る。
牛鬼のとなりにいるのは一ツ目っぽく…それもそれで危ないけど、
姿が隠されてる中に三ツ目八雲がいるようだと更に危ない。
おじいちゃんが後ろから刺されちゃう!

ついに動き始めた鏖地蔵ことエロ目玉。
封印されていたことが幸いして記憶操作を免れている土蜘蛛との間に緊張走るっ…!
臨戦態勢に入って目玉が膨張しているところを見るに、やはりエロ目玉の本体は目玉の模様。
エロ目玉の正体が目玉の親父であれタルミッタ酋長アフマドであれ、
土蜘蛛に勝てるとは思えないんですが、
この展開でエロ目玉一派が “鵺” 奪取に失敗するというのも考えづらいですし、
夜雀なり三ツ目八雲なりの介入でできた一瞬の隙を突いて奪い去ることになるんでしょうかね。

ますます濃厚になってきたリクオと羽衣狐の共同戦線ルート。
羽衣狐には大敵役を果たしぬいての美しい死にざまを期待していたんですが、
ライバルポジションなり不可侵関係なりお色気担当なりボケ担当なり、
シリーズ後も生き残ってもらうのも悪くない気がしてきました。


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