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HUNTER×HUNTER 第311話感想 

    hunter_02.jpg
ジャンプ 2011年35.36号分のH×H感想、以下どうぞ。
 
 
  №311◆期限

休載に入ったのが2011年の26号でしたから、ほぼ1年で帰ってきたことになります。
意外と早かったですね。 ……早かった…です……ね…。
んで、そのおりには読者を嘲笑うがごとく 「始動」 なるサブタイトルを残していったわけですが、
再開一発めは 「期限」。
………………おちょくられてるのかと思うのは、あながち被害妄想でもありますまい。


 ■ 扉絵 「結末は 屍山血河の その果てに――」
どうせコミックス収録時には消されると思うともったいないくらい
やたらかっこいいコピーを背負い、輪廻からの解脱を果たしたネテロの図。
うろ憶えでアレですが、前の前くらいの再開時の
「君も皆も僕だって 誰もがこの日を待っていた」 みたいなのもよかったし、
冨樫の担当編集者は言語的センスありますね。
作家コントロールのセンスはなさそうですが。

絵のほうもすげえ。 なんかすげえ。 なんかすげえ絵だ。
メルエムは?って気もしなくはないですが。
冨樫とは思えないくらいに塗りも気合い入ってます。
ちょうどページひとつめくったところにいる、
小学生が学校指定の絵の具で塗ったようなゴンと同じ人の仕事とは思えないほどに。

ちなみに、そのおさらいページのキャラ紹介欄、何故かナックルがハブかれています。
ジャイロのことに触れないのなら、イカルゴよりナックルだと思うんですけどねー。
まあ今話では出番ないので、そのあたりの兼ねあいでしょう。
同様に、今話では出番ないのにちゃっかりいるウェルフィンはただの数あわせ。
コムギが果たしてハンター側でいいのかどうかも微妙ですが。

あと、ピトーの紹介コメント 「ゴンに屠られて死亡 はいくらなんでもひどい
ひどいセンスを感じる。


 ■ まとめとおさらい
始まりのシーンは、もはや何度目になるかわからない宮殿の遠景。

「つまり彼女は」 「王にとって両刃の剣…!!」
討伐軍側にとってひたすらややこしかったコムギの立場に対する認識が、
キルア先生の講釈によってようやく読者の知識に追いついてきたようです。
が、まあさすがに完璧な正答に辿りつくのは不可能でしょう。

「王の意志に逆らって護衛軍の統率が乱れるなんてあり得ねーよ!!」
「でもなら何であたしやあなたはここにいるの?」
「兵隊蟻が人間側についてる事だってあり得なくない?」

うん、やっぱムリそうです。
ここでは触れられていませんが、メレオロンもですね。
彼は師団長だったわけですから、本来その 「ありえなさ」 はイカルゴの比ではありません。
同様に師団長であるレオルやウェルフィンだって野心バリバリだったわけですし、
ジャイロにいたっては何をかいわんや。
これらのイレギュラーはまさしく人間と混じることによって起こったもので、
メルエムが 「蟻の統率を乱す」 として、
これ以上の人間との交配を控えるべきという結論に至ったのも自然といえるでしょう。

ただ、ここまでの描写を見る限り、
師団長も含めた普通の蟻と護衛軍3匹は、ほとんど別物に近い存在でした。
ユピーなんて、人間との混成ですらありませんしね。
そのことが今後のカギに…と思いかけたけど、既に故人でした、彼。

あと、自分のことを何の疑問もなく 「兵隊蟻」 と称しているパームはそれでいいのか。
人間やめたことを素直に受け入れすぎだと思います。


 ■ 交錯しているようなしていないような思惑
メルエムが “円” でコムギのことを察知できなかったのは、
「気絶していたから」 と推測していましたが、正解?は 「パームの髪で覆っていたから」。
実は、このアンサーになんとなく違和感を覚えたりしたんですが、
“円” は確か、「触れるのと同様に感知できる」 わけですから、理屈はあってるのか。
何だったんでしょ、あの違和感。
予想や推測が外れるのはいつものことすぎて何の意外性もないので…ただの錯覚だったのかしら。

メルエムどころか、下手したら自分たちまで後から見つけられなくなりそうな巨大な倉庫内に
簀巻きにしたコムギを隠す半魚人とタコ。
…て、おまえもか! おまえも見開きか!!
「数時間の内に」 「王は死ぬ」 のほうはまだ効果的な使い方をされているとは思いますが、
倉庫のほうはちょっと…。
いやまあわかるんですけどね。
「この奥に隠せば王にも絶対に見つけられない」 大きさと深さの倉庫であることを
表現するための描写であるというのは。
ただ、1年ぶりに帰ってきての1発めでこうも見開きや大ゴマを多用されると…ねえ
ちなみに、木箱になにやら文字が書かれているようなのですが…よくわかんなかった。
ハンター文字でなくアルファベットのようなので、
何か意味のわかる語がないかと探してはみたんですが、俺の “凝” では無理でした。

これまでの描写から、“円” が壁などは通せることを考慮すると、
完全に密着させ、かつかなり厚くくるまないといけないのが当たり前ですが、
本当に情け容赦なくぐるぐるまきにしています
かわいそうなくらいぐるぐるまきにされています。
いったい彼女が、ここまでされなければいけないほどの何をしたのか…と思いましたが、
そういえば怪物メルエムを更なる化け物に育ててしまったんでした。
報いを受けるにじゅうぶんな理由がありました。
ある意味すさまじいまでの利敵行為してました。
ビゼフなんざ問題ではないレベルでした。
まあ実際のところは、目を覚ましてもどうにもできないようにするためでしょうけど。
このぐるぐるまきっぷりときたら、本当にまばたきと呼吸しかできそうもありませんね。
鼻がかゆくなったりしたら地獄だろうなあ。

……………………。
…んー、今ちょっと確認してみたら、やっぱ “円” を発動したときのメルエムは
「余の “円” にオーラでもって過敏な反応を示した~」 って言ってるなあ。
先の違和感の正体はこれか。 あながち錯覚でもなかった模様。
しかも、髪で覆っていたとはいっても、頭と脚は出てるみたいだし…うーん。

「ナックルとメレオロン見殺しにして交渉しねーってことかよ!?」
「まさか」 「交渉はもちろんするわよ ただし出来る限り時間を稼ぐの」

いつの間にやら、人質交換交渉作戦に関する主導権がすっかりパームに移っています。
「罠にかけてやる」 「このままじゃ終わらない」 と意気込んで発案し、
ウェルフィン (元上官) を使い走りにまでして立案したのはイカルゴだったんですが…
結局、彼が張ろうとした 「罠」 とやらはどのようなものだったんでしょう。
まだ生きているのでしょうか?
パームのリードは、あくまでイカルゴの策あってのもの?
でも、コムギを隠した直後のイカルゴの表情からは、
必ずしも納得済みではない印象を受けますね。
やっぱりパームが大幅に修正しちゃってるかも。

さて、見込み薄げな策謀に奔走するパームとイカルゴですが、
上述の 「メルエムがコムギを “荷物” としか認識しなかった理由の誤認(?)」 の他にも、
当然ながらメルエムの記憶喪失や 「勝負」 のことまでは知っているはずもなく、
それらに関する喰い違いが果たしてどう出るか。
よりにもよって、役者が中核からは程遠い位置にポジションを占めるふたりなだけに、
逆撃をこうむるにしろ運に見放され不可抗力に屈するにしろ、
ろくな方向に転がらない可能性が非常に高いです。
いや、失敗に終わるだけならまだマシで、致命的な裏目に出る危険性さえ…。
というかそもそも、ウェルフィン (使い走り) から交渉の話を受けたユピーが、
その話を誰にも伝えることなく死んだため、
蟻たちは人間側に人質交換の準備があることさえ知らないわけですが…。
もっといえば、メルエムに限っては人質を取られているという認識すらない。


 ■ 薔薇の根
俺は№310感想において、パームの 「もう大丈夫」 の真意に関する推測のひとつとして
「王もプフも被曝症。 ほっときゃ死ぬのだわ」 を挙げており、
それはまあだいたい当たったようです。
ただ、ユピーの死やメルエム、プフの変調は被曝症の類でなく、
“薔薇” が爆発時に散布する感染型の毒によるものであるとのこと。
そういえば、呪いの可能性は挙げていましたが、毒は考慮していませんでした。
また、もとより明確な描写はありませんでしたが、
別に “貧者の薔薇” は核兵器でもなかったようです。 「核っぽい」 だけで。
もっとも、この原稿が描かれたのがいつのことなのかわからないため、
もともとこの設定だったのか色々あって急遽変更したのかは定かではありませんが。

「私達は」 「残酷よ」
「蟻と何一つ 変わらない」
「いえ それ以上に」

№298でもネテロの主観として 「人と蟻とでどこが違うのか」 とされており、
それに対し俺は幾度も
「キメラアントなんぞより人間のほうがよっぽど怖ろしい」 と主張してきたわけですが、
それがついに正式に作中で描写されてしまいました。
なお、虫の死骸とそれに群がる蟻の群れを踏みつける足が
ゴンのものに思えるのは気のせいでしょう。
靴のデザインがたまたま似ているだけです。
そう思わせるのは靴のデザインだけです。 それもあくまでたまたまです。

それにしても、この後から4ページにも渡って続く
「国境の右では子どもが餓えて死に、左では愚物が全てを持っている、白痴の所業」
の描写はちょっと参るなあ。
いやもちろん、連載、それもストーリー作品ともなれば、描写や説明がメインの回や、
いわゆるつなぎの回が差し挟まれることはまったくもって自然なことなのですが、
1年ぶりに帰ってきての1発めにやられるのは参るなあ。
ってこれ、上のほうでも書いたな。
とはいえ、この 「描写」 の巧みさはさすがだと思いますけどね。
必ずしも対をなすものばかりでなく、ともすれば雑多ともなりかねない
「この場で言いたい、表したい」 諸々の要素を過不足なくページに収めきっています。
シーンを転換せず、同一の 「場」 でそれを描き分けているいくつかの部分が特にすごい。
自分で書いていて解りづらいと思ったので具体例を挙げると、
ホテル前の華やかなセレブ&報道陣と浮浪者が同一に収まっているコマ。
もはや、国境どころか枠線による区切りさえありません。

気を取り直し&話を戻して…
イカルゴはどうやら “薔薇” について知らないようですから、
彼には作中で描かれている以上のものはないでしょうが、
問題は “薔薇” に関してしっかりと知識を有しているらしいパーム。
今話中での説明をそのまま受け取れば、
当然ナックルとメレオロンも “薔薇” の毒にバッチリ感染していることになり、
このもくろみを彼女の言葉どおりそのまま進めていけば、当然彼らも見捨てることになります。
ついでにウェルフィンも、ジャイロのもとへ向かう途中で野垂れ死にます
まあジャイロに会うまでウェルフィンがもつことは実際ないでしょうが、
彼に毒をうつされることでジャイロまで死んだら違う意味でおもしろいですね。

さて、一応、メルエムらが感染してからナックル、メレオロンと接触するまでに
当て推量で10分ほど?のラグがあるわけですが、(少なくとも宮殿までの移動で約5分)
その程度の時間差でナックルらだけ救う手段は、
現状で明かされている材料からする限り存在しません…よね?
考えられるのはせいぜい、“四次元マンション” に控えている医師団くらいですか。
シズクのデメちゃんなら、一瞬で毒だけ吸い出せるんでしょうが…。

それ以前に、真っ先に感染したメルエムよりもユピーのほうが先に死んでおり、
更にメルエムよりもプフのほうが危なさそうなところをみるに、
当人の肉体的強度や運命力によっても症状の進行具合が異なりそうです。
となると、メルエムよりも、あくまで人間に過ぎないナックルや、
肉体的強度では雑務兵クラスであるというメレオロンのほうが先にやられてしまう危険性は
極めて高いように思えるのですが…
パームはどこまで知っており、かつ考えているのか…。

いずれにせよ、ウェルフィンは野垂れ死ぬしかなさそうですね。


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コメント

偶然ですけど、再開したときの話数が311話、311は東日本大震災の日なんですよね

これ、原爆、放射能ってオチやったら色々言われてたんでしょうね

あ、ほんとだ。 冨樫め…。
や、別に冨樫は悪くないけど。 休載以外。

たぶんですが、最初から 「核っぽいけど核じゃないギリギリのライン」 を
狙っていた可能性は高いと考えています。
それでも相当調整に気を使ったとは思いますけど。
まあこの件で最も神経をすり減らしたのは、冨樫自身でなく担当編集でしょう。

“薔薇” が爆発時に散布する感染型の毒

これって空気感染で二次感染するものなんでしょうか?
もしそうだとすると過去に使われていてもその被害の程度からして
抗体ワクチンが有るんでしょうね。
もしなければ人類は絶滅に瀕してるでしょうから。

お返事が遅くなっちゃってすみませんでした。

「被毒者の肉体が毒そのものとなり 新たな毒を放出しながら~」
「大量の連鎖被毒者を生み出せる~」

といった表現からして、空気感染はすると思います。

ワクチンもあるでしょうね。
残り毒がどこからどう巡り巡ってくるかわかりませんし。
(捨て鉢になった生き残りが特攻してくることだってあるはず)
“薔薇” は特に小国家の独裁者に好まれたともいいますから、
そういった連中が何の保険もなしに使うとも思えません。

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