スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

HUNTER×HUNTER 第299話感想 

アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人
(2010/03/04)
Nintendo DS

商品詳細を見る

冨樫の巻末作者コメントに↑がたびたび登場したりして読者を慄かせていますが、
次号で運命の再開10週目ですね。
話の最後に「あのフレーズ」がないことを心から祈ります。
祈るしかないのです。

 
 №299 「再生」

なんか今話は、妙に“お”の字が多かったですね。
ということで
■ うおおォおおォおおおお王ッ
うぎゃああああ!!!という悲鳴さえ俺に出させなかった、王の姿。
正直、黒焦げや四肢欠損くらいまでなら予想してたんですが、これはきつい。
なんかこう……胸が苦しくなる。圧迫される。
思わず目を逸らそうとして、やっぱり釘づけになってしまう。
これがあの、作品バランスを崩しかねないほどに強く、図々しいまでに度量が大きく、
そして、極めて明晰でありながらどこまでも無知であったあの王か。
もし俺がユピーらの立場だったら、もう涙さえも出ないと思う。
俺の脆弱な精神では、眼前の事態を冷静に理解してしまう理性と、
それを拒む感情とのせめぎあいで脳がオーバーヒートして、呆然と立ち尽くすだけじゃないだろうか。
それくらい、この凄惨な王の姿は衝撃力と迫力があると思います。
村田先生、あなた間違ってるよ。
プフが「思いついた」表情の変化なんか確かに凄い表現力・描写力だけど、
冨樫がうまいのは“表情”なんかじゃない。
“漫画”だ。漫画そのものだ。

それにしても、小さくなっちゃったな、王……。
そりゃあ、両腕と両脚、それに尻尾も失った上に、
それほどの高熱の中なら全身の水分もなくなって即身仏にもなっちゃうか。
四肢は単純に爆発に耐えきれずに千切れ飛んだのか、
両腕両脚尻尾総動員でガードしてなんとか頭と胴体だけでも守りきったのか、
あるいはゴンがゲンスルー戦でやったように、
他は最初から捨てる覚悟で、頭と胴体だけを“堅”(“硬”?)で守り抜いたんでしょうか?
この王の姿、何故か手塚治虫先生の『火の鳥』が想起されて仕方ありません。なんでだろう?
直接的なシーンでなく、やたらと『火の鳥』のイメージだけがかきたてられる。
“復活編”の、レオナ視点の有機体だろうか?
それとも“望郷編”の、生きたまま太陽に焼かれる人々だろうか?
あるいは、特にピンポイントな理由ではなくて、
単に俺がそれらを見た時と同質のショックを受けたということだろうか?

ところで、いつの間にか怒り武装が解けてるユピーですが、
全身の皮膚に王の体のものと同じようなひび割れが走っています。
ほぼ全編通して描かれてるので、
一シーンのみの演出といったものではないようですから、熱にやられたんでしょうか。
一応、“薔薇”は核ではないようなので放射能ムニャムニャということでもないでしょうし。


■ ハンター味っ子
パラグラフの表題を「どっちの料理SHOW」とどちらにするか散々迷った挙句、
とてもどうもいいという結論に辿り着いたので先に思いついた方にしました。
うん、本当にどうでもいいね。

半無限に強くなれるわけだから確かに強いけど、戦闘に直接役に立つわけではないため、
劇中でどう用いるのか疑問に思っていた王の能力が、こんな形で活かされるとは…。
冨樫、あの時点でここまでの展開考えてあったのかなあ…。
ともすれば、プフの“蝿の王”さえも…?
その一方、「ピトー」に「宮殿」などというルビなんか振っちゃって、
宿屋か教会のような扱いをされているピトーがやや不憫な気もしますが、
もともとは単に
「せっかく気に入ったのにすぐ壊れちゃったオモチャを直してもう1回遊ぶ」
ためのものであった能力が、出世したもんだとも思います。
まあ、蘇生に近い回復能力なんだから、重宝するのは当然なんですが。

詩的や情緒的通り越して、口調がほとんど文語体になってる王。
まーだ余裕あるナ トドメささんと と思いましたが、
よく考えたら「余裕が出てきた」とするべきなのか。
というか、「細胞を液体に変えて」って何? 要するに何をどうしたの?
血液とは違うの、それ? 搾り汁? モントゥトゥ汁?
天使の中にひとりだけアフロが混じってるのは何?
深まるばかりの謎はさておき、「(魔獣なのに)天使の雫」は確かに褒められてる感じするけど、
「妖精の霧」は褒めてるんだかなんだかわかりませんね。
“霧”っていうと、「霞を食って~」という慣用句なんかからも、
食に対してはむしろネガティブなイメージが湧いてしまう。
まあ、プフもそれを理由に「くっ…考えたな ユピー!!」と
わけのわからない対抗心?嫉妬?を顕わにしている…わけではないでしょうし、
ユピーはユピーで、355P左上の微妙な表情は
ひとりで勝手にビクンビクンしているプフへの対抗心だか嫉妬だかに駆られ、
自分もビクンビクンしたいから、何かできることはないか考えていたと思われるので、
(ユピーは体を微小化したりはできないため、そのままでは王に食わせられない)
どっちもどっちか。
ほんと何やってんだこいつら。

「ハイッ」「我が王ォッ!!!」「喜んで!!」
ほんと何やってんだこいつら。
恐らく多くの読者がユピーらに強く感情移入したであろうところでこの仕打ち
なんかもう「人間はこれ以上ついてくんな」とでも言われたような気分です。冨樫め…。
無表情で虚空を見つめる王を抱えたまま、
間違ったテンションで踊り狂う2匹は本来確かに大爆笑なんですが、
笑いかけると冒頭の王の悲惨な姿がちらついて笑うに笑えない。
頭の中に境があって、自分でもどうにもならない。
笑おうとする無意識と、それを妨げる無意識が脳の中でせめぎあう。
それでも、2回目3回目と読み返した頃になると、ようやく素直に笑えるようになりましたが
…まったく、わけのわからない目に遭ったぜ、冨樫め。

まあ何にせよ、肉の秘めるエネルギー量がそのまま“味”になる王(というか蟻)にとっては、
ユピーやプフの肉体はさぞかし美味なことでしょう。
ポックルでさえ「非常に濃厚豊潤な馳走」なわけですから、
(ここまでの戦闘での消費はあるとはいえ)
指導者クラスであるモラウの5倍とも10倍ともそれ以上とさえもされた彼らのそれは、
そりゃもうブチポックル究極至高翔吼天上天下天中無双唯一無二の逸品でありましょうよ。
ああ、でもこれ、
「存分に御召し上がり下さいませ」「たっぷりと用意してあります!!」
「王……!!それでは」「こちらも御賞味下さい!!」
「両方…とも」「ありったけ…持って参れ……」
王、自分が口にしているものが何なのか理解してないよ…。
もちろん、それはふたりが(恐らくは意図的に)事実をおくびにも出さず、
「王のために調達してきた特別なご馳走」くらいの言い方しかしていないからであって、
王が迂闊とか間抜けとかではありません。たぶん、眼もろくに見えてないだろうしね。
ゆえに、それらを「ありったけ食べる」ということが何を意味するのか王は知る由もなく、
また、ありったけ食べることに躊躇もない。
そしてきっと、プフも躊躇なく全ての生命を差し出し、それで本望でしょう。
“ん”と“う”を取ったら“ホモ”です。
あー…でも、「キメラアントという種は、その全てが自身のために在る」とする王なら、
たとえ理解したうえであっても食べるのかな。
実は王も既に気づいてる、という可能性も否定できませんし。
あと心の底からどうでもいいですが、
今回使った『パプワくん』のネタふたつがたまたま同じ話の中…どころか、
同じコマのものでさえあったのは、どういう運命だったんでしょうか。知るか。

ちなみに、ユピーの方は全てを捧げることはしない…というか、できないと思います。
ユピーまでここで死んだら、王をピトーの下に連れて行く者がいなくなっちゃいますからね。
修復してもらった後、
まだ生命力が足りないようなら…ということであればありうるかもしれませんが。


■ 我が名は。
告げられた直後はそれどころではなかったため、
噛みしめる間さえなかった自身の名ですが、しっかりと受け取っていました。
まだ胎内に在る自身を慈しむ母の姿を、とても暖かなイメージで彩って思い返しています。
いずれ、そんな彼女を一顧だにすることなく見捨てたことを悔やんだりもするのでしょうか。
プフは王に「後悔など似合わない、してはいけない」と求めましたが、
生まれ変わった王がそこを避けて通るとは思えません。
償うなどとはいわずとも、少しでも感謝の意をもちもすれば、
女王も報われる…いや、彼女は最初から、無念に思うようなことなどなかったんですけどね。
王が無事に生まれたことに心より安堵して死んでいったわけですから。
報われないのは、瀕死の女王に駆け寄ろうとしたら殺されたペギーや、
ハンケチアピールしたら殺されたカメです。
あとはまあ…“出産”を馬鹿にしてたザザンとか…。

これまで幾度も自身を「種の頂点」と称してきた王ですが、
ここにきて改めて、“女王”が種の頂点に据えられました。 ハハハ 母は強し、というやつですかね。
“名もなき王”から“王メルエム”と成った彼は、もはや自身の空虚な自我に惑うこともありません。
冨樫が、普通なら「陛下」と呼んでしかるべきところを、
不自然を承知で頑なに「王」という呼称を使い続けたのも、この時のためだったのでしょう。

間違ったテンションから復帰し……
いや、してないかも……ああ、いやうん、どうでもいいんだそこは別に。
とにかく、親、すなわち「生命を育む者」としての“愛”に目覚めたユピーとプフ。
彼らがゆかいな夫婦みたいに扱われて、
(先の味っ子は授乳の隠喩であると思われるため、“父性"はあまり表現されておらず、
 実際はどちらも“母親”としての立場ですが。どちらも
ますます除け者感が漂うピトーですが、
方向性は異なるものの、実は彼(彼女?)も一足先にこれに近い域に至ってるんですよね。
種族間の生存競争から愛の物語へ。
振り返ってみれば 冨樫とは思えない 壮大なロマンスだったわけです。

そして、ことここに…答えが示されるに至ってようやく、キメラアント編に入ってからこっち、
この“母性”に対する布石がいくつも打たれていたことに気づいた俺の目は、
本当に節穴だと思います。こりゃー当たりクジの折り目にも気づけないや。
思えば……思い返せば、
hunter_07.jpg
hunter_08.jpg
hunter_09.jpg

ばーさんが何度も何度も教えてくれたのに…!

さて、いかにも終幕を迎えたような書き方してしまいましたが、まだシリーズは終わってません。
メルエムはこの後、当然ながらピトーの下に向かうことになると思われますが、
生命維持はともかく、四肢や尻尾は修復できるのか…という疑問があります。
ピトーの“玩具修理者”はその名が示すとおり、
あくまで“修復”するものであって、“再生”ではありません。
千切れ飛んだパーツを回収でもできない限り、ピトーとしてもどうにもならないんじゃないでしょうか。
アシュラマンじゃないんだから、
いくらユピーが腕いっぱいあるからって千切ってあげるわけにもいかないでしょうし。
義手義足でやっていくのかな?
あるいは、最期にサイザーの腕となったオカリナみたいに、
ユピーが自身のその肉体を、ピトーに「メルエムの四肢に作り変えてもらう」とか…。


にほんブログ村 漫画ブログ 週刊少年ジャンプへ←お気に召しましたら、一押ししてくださると喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://hakobore.blog85.fc2.com/tb.php/87-c4970c5c

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。